ラバー・ソウル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2014年6月13日発売)
3.72
  • (132)
  • (215)
  • (185)
  • (45)
  • (6)
本棚登録 : 2097
感想 : 221
4

なんてこったい!の一冊。

せつない、なんてこったいがリピートして止まない。

誰もが目を背ける顔で生きてきた鈴木誠、彼の胸の内は計り知れない。

孤独と絶望を背負い、唯一の拠り所はビートルズ評論。
それが導いた一筋の光。
そこから彼の人生が一変、一人の女性を見つめる時間に。

異常なまでの執着、ねっとり絡みつく視線に嫌悪感を抱きつつも、今までの数々の仕打ちを語られるたびに心は複雑な思いで揺れた。

そこに思わぬ一撃。
まさかの展開に絶句。

この見事なハンマーに心まで砕かれた。

多種多様の幸せを感じ、涙せずにはいられないサスペンス。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年11月4日
読了日 : 2022年11月4日
本棚登録日 : 2022年11月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする