あの歴史に残る“八甲田山雪中行軍遭難事件”の一冊。
面白かった。
この事件の特集企画担当になった編集者がいくつかのあの行軍の謎に迫っていくサスペンス。
取材という形式で事件を辿っていく過程は詳細かつ興味深く読ませてくれる。
猛吹雪の中、全てが裏目に出る虚しさ、不運の連鎖、軍隊という組織に囚われた故の仕方ない選択、苦渋の決断が何度も胸を打つ。
そして遭難死した兵士人数の違いに囚われた主人公はその答えを見つけられるのか…終盤は嫌な予感と共に臨場感溢れる描写に心は囚われた。
任務完了!涙と共にちょいコケた気分を味わった印象的な作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月17日
- 読了日 : 2020年7月17日
- 本棚登録日 : 2020年7月17日
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