満足感の一冊。
初の学生アリス。面白かった。
夏合宿、自然災害による閉ざされたキャンプ場。そしてお決まりの連続殺人。夜が明けるたびに一人ずつ消えるメンバー、繰り返される"Y"のメッセージ。全てを知っているのは月だけというワクワク感はもちろん、マーダーゲームの無邪気さ、ロマンティックな描写、蘊蓄、誰もが疑心暗鬼に陥る緊迫感、火山噴火による危機感、綺麗にはまっていく"あの時"にはなるほど…の本格推理の満足感を味わえた。
柔らかな関西弁もすごく心地良い。
ひと夏の若者が抱えたせつない時間を照らした月光にしんみり。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年7月27日
- 読了日 : 2021年7月27日
- 本棚登録日 : 2021年7月27日
みんなの感想をみる