柔らかく包まれる一冊。
遊園地を舞台にそこで働く従業員達が抱える様々な思いを描いていく物語。
序盤から、あ…好きだなと感じる世界。
自分は今、金銭を得る仕事はしていない。
そんな自分に劣等感を時々罪悪感さえも感じていた。
でも寺地さんはそれを覆す言葉をくれた。
自分のくすんでいた心もちょっと光を取り戻す感覚。
どんなことだって巡り巡って誰かの喜びに繋がればそれは立派な仕事。
誇りを持って良いよね。
寺地さんの紡ぐ言葉はいつでも誰もを肯定し、包み込んでくれる優しさの宝庫。
言葉を拾い集めるたび柔らかく包まれる、その瞬間が好き。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年4月5日
- 読了日 : 2021年4月5日
- 本棚登録日 : 2021年4月5日
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