たんぽぽ (絵本のおくりもの)

著者 :
  • 金の星社 (1984年2月1日発売)
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本棚登録 : 407
感想 : 40
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美しく、力強く、たんぽぽが生き生きと描かれています。
たんぽぽ (絵本のおくりもの)
1984.02発行。字の大きさは…大。2022.06.24読了。★★★★☆
たんぽぽに陽光が射し、すくすくと、慎重に大きくなって子孫を残すために生きている姿を。一年を通して観察し、写実的に大きな絵本にしたものです。

初春から夏、秋、冬にかけて、たんぽぽにつぼみができ、つぼみが少しずつ開き、満開に、花が枯れ、わたげになり。そのわたげ(種子)が飛んで行く様子を。そして、残った茎が倒れ、新しく葉が生い茂り、大きくなって冬を越え、翌年の春に前以上の花を咲かせていく様子を丁寧に、丁寧に絵本に描いたものです。甲斐さんならではの絵本というより作品となっています。

絵本の大きさは、縦は、A4版の用紙より少し小さく。横は、A4版の用紙より少し大きいものを見開きに使ってたんぽぽの葉を緑色で、花を綺麗な力強い黄色で描いています。

【読後】
たんぽぽの一生を見ているようです。いままで道端や、土手などに咲いているたんぽぽを見ることは有りましたが。こんなふうに細かく観察されたたんぽぽの一生を見たのは初めてです。感激しています。

甲斐信枝さんの絵本を読むのは3冊目です。
● 1冊目 雑草のくらし (福音館の科学シリーズ)……2021.02.22読了
この絵本は、著者甲斐信枝さんが1979年から6年の歳月をかけて完成したもので、実際の観察は、1979年春から5年間、京都・比叡山の麓の畑あとに通い、観察を続けました。
● 2冊目 あしなが蜂と暮らした夏……2021.02.25読了
著者甲斐信枝さんが、40年前に京都比叡山の麓の農家で「あしなが蜂」の生態を取材した記録です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 詩集、絵本、写真
感想投稿日 : 2022年6月24日
読了日 : 2022年6月24日
本棚登録日 : 2022年6月2日

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