韓国併合への道 (文春新書 86)

著者 :
  • 文藝春秋 (2000年1月20日発売)
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本棚登録 : 169
感想 : 16
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・韓国人の著者が韓国併合を書いた本。こういう本を書ける人がいるなんて捨てたもんじゃない。
・韓国併合について、ある外国人と口論になった事があった。もう少しキチンと知っておく必要があると思って読んでみた。
・あの当時の情勢で民族自決を勝ち取るには、日本に頼るしかなかったという意見が韓国の人から出てくるとは。理性的で感心する。
・でも、「日本初代総理の山県有朋」って記述を読んで、著者の知識が本当に正しいのか甚だ疑問になってしまった。
・金玉均は何とも浮かばれないな。きんたまひとし、じゃありません(言いたいだけ)。
・日清戦争直前に日本軍が王宮を占拠した件と、日清戦争後に日本の壮士が閔妃を殺した件については、その当時の情勢とか韓国に主権なんてものが存在していないような状態だったということを差し引いても、やりすぎでいきすぎと思う。韓国併合は当時の必然だと信じてるけど、やっぱり。
・当時の李朝はダメ過ぎて自立の道は無かった。併合される以外に近代化への道は無かった。こんな結論、韓国の人たちが認めたがらないのはすげーよくわかる。けど著者の言うように、反日を超越して日本統治時代を冷静に見られるようにならなければダメなのは確かだ。
・維新後の日本と旧態依然の李朝は余りに対照的で、併合後に差別があったのは確かだと思う。この呑気な隣人達を愚鈍だと取り扱った日本人たちはもちろんいただろうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 明治
感想投稿日 : 2008年9月15日
読了日 : 2008年9月15日
本棚登録日 : 2008年9月15日

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