依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

  • ダイヤモンド社 (2014年10月10日発売)
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感想 : 76
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日本の依存症を扱う本というと、依存症は病気だという本、依存症の治し方の本がほとんどだと思う
その中でこの本は少し違った切り口から依存症を描いていて、とても勉強になった。

特に、依存症は行為そのものよりも、欲しいという欲求を持った時が一番。という話にはとても共感した。

ギャンブルは予想している時が一番楽しい。ショッピングは、選んで買うまでが一番楽しいなどの話はよく聞くからだ。

依存症は、普通に生きてる人にとっても他人事ではなく、とても身近に存在するということがよくわかった。

依存症というと、完全に他人事で、とにかく「意志」の問題であり、まるで問題意識を持たず、「臭いものには蓋」の傾向のある今の世の中では、読んでおいて損はないと思う。

ただ少し、残念なのは、やはり海外の本だけあり、ギャンブル依存症に関する記述が少しなことだ。

今の日本における最大の依存症は、やはりギャンブル依存症である。
特にパチンコ屋というものがある日本はこの本の中にある、簡単に手に入る、ハードルが高くない、などの条件を完璧に満たしている。

しかしながら、パチンコ業界が巨大になりすぎ、テレビや出版業界の大スポンサーになってる今、現状に比べ、パチンコ依存症は、ほとんど取り上げられていないに等しい。

是非、しがらみのない海外作家に、突っ込んで書いて欲しかった。(結局出版は日本の出版社だけど)

まあ何が言いたいかというと、オススメです ヾ(´▽`*)ゝ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年11月17日
読了日 : 2015年11月17日
本棚登録日 : 2015年11月17日

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