日本の依存症を扱う本というと、依存症は病気だという本、依存症の治し方の本がほとんどだと思う
その中でこの本は少し違った切り口から依存症を描いていて、とても勉強になった。
特に、依存症は行為そのものよりも、欲しいという欲求を持った時が一番。という話にはとても共感した。
ギャンブルは予想している時が一番楽しい。ショッピングは、選んで買うまでが一番楽しいなどの話はよく聞くからだ。
依存症は、普通に生きてる人にとっても他人事ではなく、とても身近に存在するということがよくわかった。
依存症というと、完全に他人事で、とにかく「意志」の問題であり、まるで問題意識を持たず、「臭いものには蓋」の傾向のある今の世の中では、読んでおいて損はないと思う。
ただ少し、残念なのは、やはり海外の本だけあり、ギャンブル依存症に関する記述が少しなことだ。
今の日本における最大の依存症は、やはりギャンブル依存症である。
特にパチンコ屋というものがある日本はこの本の中にある、簡単に手に入る、ハードルが高くない、などの条件を完璧に満たしている。
しかしながら、パチンコ業界が巨大になりすぎ、テレビや出版業界の大スポンサーになってる今、現状に比べ、パチンコ依存症は、ほとんど取り上げられていないに等しい。
是非、しがらみのない海外作家に、突っ込んで書いて欲しかった。(結局出版は日本の出版社だけど)
まあ何が言いたいかというと、オススメです ヾ(´▽`*)ゝ
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年11月17日
- 読了日 : 2015年11月17日
- 本棚登録日 : 2015年11月17日
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