天体の回転について (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

著者 :
  • 早川書房 (2008年3月1日発売)
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本棚登録 : 193
感想 : 21
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"リーナには実体がないらしい。きっと本当の彼女はどこか遠くにいるのだろう。たぶん、月世界かどこかに。
「知らなかったのなら、ショックかもしれないけど、わたしは人間ではなく、案内用にプログラムされているホログラムなの。元になったのは、何人もの女の子の喋り方や、仕草や姿なので、もともとは人間だったと言えなくもないけどね♥」
君はいったいどこにいるんだ?君のいる場所に俺を連れていっておくれ。"[p.24_天体の回転について]

「天体の回転について」
「灰色の車輪」
「あの日」
「性交大賢者」
「銀の舟」
「三〇〇万」
「盗まれた昨日」
「時空争奪」

"しかし、サキを最も驚かしたのは不思議な証明技術ではなく、部屋のほぼ中央に立ち、不思議な色をした衣装を身に纏い、優しくほほ笑んでいる背の高い男だった。髪の色は銀色で、肌は白く、黒い瞳が印象的な彫りの深い端整な顔立ちだった。ほっそりとした指で、竪琴に似た楽器を爪弾いている。
何?これって、ファーストコンタクトなの!?地球人と火星人のファーストコンタクト?ねえ、そうなの?"[p.193_銀の舟]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年7月12日
読了日 : 2015年7月11日
本棚登録日 : 2015年7月11日

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