「本能寺の変」の首謀者は家康だったとして、かなり注目されました。
序盤はワクワクしました! まずは、明智光秀が本能寺の変を前に詠んだ句を解読していきます。
「時は今あめが下しる五月かな」
解釈としては「土岐氏である自分が天下を治めるべき季節の5月になった」と信長への謀反の意が込められたとされているんですね。
だが、著者は『惟任退治記』によるまやかしだとします。『惟任退治記』は本能寺の変の4ヶ月後、羽柴秀吉が大村由己に書かせた、本能寺の変の事件報告書。
この句はただの季節を詠んだだけだと複数の資料から明らかにしていきます。
ちょっと後半はご都合主義が強い気がしたのですが、実際の歴史資料からたどっていく作業は、エキサイティングです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2018年1月12日
- 読了日 : 2016年1月31日
- 本棚登録日 : 2018年1月12日
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