ものづくりと複雑系: アポロ13号はなぜ帰還できたか (講談社選書メチエ 144)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062581448

作品紹介・あらすじ

宇宙空間から奇跡の生還を遂げたアポロ13号。それを支えたものはなにか?事故をも想定した設計、地上での丹念なシミュレーション、巨大システムの掌握術…。複雑すぎる現実に対処する工学に潜むしなやかな知を探り、人間が世界を作り変えるための「限定合理性の思想」に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 限定的な合理性、しなやかな合理性という考え方は、そもそも複雑系だった現実に対応するために生まれた人間の知識そのものである。社会心理学者が実験室に閉じこもらず、社会に出て責任を持とうというときに、本書の考え方、工学の考え方、複雑系に対する人間の知識の集積方法、は必ず役に立つものと思われる。

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著者プロフィール

1953年奈良県生まれ。京都大学理学部ならびに文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
現在、関西大学社会学部教授。専門は、工学の哲学と倫理。
著書に、『テクノリテラシーとは何か』『〈ものづくり〉と複雑系』、『はじめての工学倫理』(共編著)、『誇り高い技術者になろう』(共著)などがある。

「2019年 『事故の哲学 ソーシャル・アクシデントと技術倫理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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