感性の限界――不合理性・不自由性・不条理性 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2012年4月18日発売)
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理性、知性に続く限界ディベートの3作目。行動経済学、ドーキンスの利己的な遺伝子論、意識、無意識と意識の関係に始まる存在の議論などについて。特に難解なテーマを扱っているわけではないので、少し物足りない。個人的には、それらの分野の本を何冊かまとめて寄せ集めたもの、という印象を受ける。『理性の限界』では、数学的には難しい不完全性定理などを扱い、多くの入門書は数式を用いるところ、簡単に数式なしで説明するところが魅力的であった。ただ、2作目以降は、自分でその分野の本を読めばいい、と思うような内容になってしまっていて残念。軽い入門書だという風に考えて読めばそこそこ面白いかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年4月25日
読了日 : 2012年4月25日
本棚登録日 : 2012年4月18日

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