罠にかけられた男 (新潮文庫 フ 13-9 チャーリー・マフィンシリーズ)

  • 新潮社 (1986年2月1日発売)
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感想 : 6
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前回と同じくウィロビーに呼ばれたチャーリー。今度はロマノフ王朝切手コレクションの保険を引き受けた。
チャーリー、切手をねらう計画(ByFBI)があることを嗅ぎつける。前回はイーディスの死でぼろぼろになっていたため、それどころではなかったのだが、今回はウィロビーの妻クラリッサとちゃっかり(?)。いちいちモテるんだよね。そりゃ、この手腕見てれば納得なんだけどー。
「消されかけた男」で出てきたカレーニン将軍@KGB議長がまた出てくる。スターリン時代もフルシチョフ時代も無傷で生き延びた彼は、同じように生き延びてるチャーリーと共通点があったりする。生き延び方も阿諛追従によってではなく、全身全霊をあげての仕事への献身のせいなところも似ている。・・チャーリーは道を踏み外し中だけどね。
カレーニン将軍、戦車戦の専門家らしい。興味があるのもそれだけらしく、余暇も戦車模型で遊んでいる。社交性も性への興味も何もないのだ。
そんなカレーニンのただ一人の友人がベレンコフ。ベレンコフ、チャーリーに救われた。死んでしまったと思っていたのに生きていたのか。親友のためもあり、カゲながらチャーリーを護るカレーニン。
最後にチャーリーのもとへ届けられる年代モノのアレース・コルトンと小さな四角いカード「生きていたとわかって嬉しい」。が良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フリーマントル
感想投稿日 : 2011年2月19日
読了日 : 2011年1月30日
本棚登録日 : 2011年2月19日

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