ナポレオンのエジプト: 東方遠征に同行した科学者たちが遺したもの

  • 白揚社 (2011年7月1日発売)
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感想 : 6
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ナポレオンのエジプト遠征には数多くの学者が付き従った。ナポレオンが本土へ逃げ帰ったあとも、帰る船のない彼らの多くは研究を続行した。間に合わせの道具を手にひたすらに研究を続けたサヴァン(学者)たちの苦闘を、本書は細密に描いていく。ロゼッタストーンをはじめとした多くの発見がもたらされたが、その多くは最終的にイギリスに取り上げられ、大英博物館に収蔵されることとなった。編年的というより学者たちそれぞれに焦点を当てるルポルタージュ的手法で描かれていて、読み物として抜群におもしろい。むくわれることの少ない真実追究への情熱に、ロマンを感じられる人に。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文
感想投稿日 : 2011年10月23日
読了日 : 2011年10月20日
本棚登録日 : 2011年10月15日

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