喉切り隊長 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-12)

  • 早川書房 (1982年8月1日発売)
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本棚登録 : 39
感想 : 6
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歴史ミステリです。
時代はナポレオンが皇帝の位についた年の翌年、トラファルガーの海戦があった1805年です。
実在の人物であるフーシェはブーローニュの陣地内で次々と兵士を襲って首を掻き切る「喉切り隊長」を7日のうちに引き渡せと皇帝から命令されます。
フーシェは犯人究明の為、逮捕したばかりのイギリスの若きスパイ、ヘッバーンに捜査を代行させます。
ヘッバーンも優秀なスパイですから一筋縄ではいかない人物です。
こうして物語はフーシェとヘッバーンの虚々実々の駆引きやヘッバーンの恋愛等を含めて展開していきます。
ミステリとしてもスパイ小説としても楽しめます。
犯人については意外すぎて何も言えません。
本書は歴史マニアのカーらしい作品だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年6月23日
読了日 : 2011年6月21日
本棚登録日 : 2011年6月21日

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