歴史ミステリです。
時代はナポレオンが皇帝の位についた年の翌年、トラファルガーの海戦があった1805年です。
実在の人物であるフーシェはブーローニュの陣地内で次々と兵士を襲って首を掻き切る「喉切り隊長」を7日のうちに引き渡せと皇帝から命令されます。
フーシェは犯人究明の為、逮捕したばかりのイギリスの若きスパイ、ヘッバーンに捜査を代行させます。
ヘッバーンも優秀なスパイですから一筋縄ではいかない人物です。
こうして物語はフーシェとヘッバーンの虚々実々の駆引きやヘッバーンの恋愛等を含めて展開していきます。
ミステリとしてもスパイ小説としても楽しめます。
犯人については意外すぎて何も言えません。
本書は歴史マニアのカーらしい作品だと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2011年6月23日
- 読了日 : 2011年6月21日
- 本棚登録日 : 2011年6月21日
みんなの感想をみる