痙攣的 モンド氏の逆説 (光文社文庫 と 16-2)

著者 :
  • 光文社 (2007年5月10日発売)
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本棚登録 : 68
感想 : 5
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バカミスですか。
本書は連作短編となっています。
「廃墟と青空」はロックバンド鉄拳が密室状態のライブハウスでデビュー公演の真っ最中、ステージ上にプロデューサーの死体を残して消失します。
この謎は魅力的で解決もなかなかしっかりしています。
続く「闇の舞踏会」はありえないアートイベントでアーティストがダイイングメッセージを残して死体で発見されます。
アートの蘊蓄がやたらとあります。
批評家の人は前の話に出てきた人みたいですが、何だか話が怪しくなってきました。
「神の鞭」の最後でさらに驚き、「電子美学」ではこういう話なのかと思わされ、最終話「人間解体」ではもう笑うしかなかったです。
モンド氏の正体もギャグですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年5月23日
読了日 : 2011年5月20日
本棚登録日 : 2011年5月20日

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