二百回忌 (新潮文庫 し 41-1)

著者 :
  • 新潮社 (1997年7月1日発売)
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内容(「BOOK」データベースより)
『二百回忌はただの法事ではない!この日のために蘇った祖先が、常軌を逸した親族と交歓する、途方もない「一族再会」劇なのだ。二百年分の歪んだ時間の奥に日本の共同体の姿を見据えた表題作は第7回三島由紀夫賞を受賞した。他に、故郷への愛増を綴った「ふるえるふるさと」など、日本のマジック・リアリズムと純文学のエキスが凝縮された、芥川賞作家の傑作集。』

目次
大地の黴 / 二百回忌 / アケボノノ帯 / ふるえるふるさと

大地の黴
(冒頭)
『帰郷の度、駅から家へ向かうツクモエヅカ、だらだらした坂道をハルチに向かい登る。歩いているうちに苛々して、大抵横道に入る。丘をらせん形に取り囲んだ、車の楽に通れる広い道から、坂の急な殆ど石段ばかりの近道に分け入ってしまうと、そのあたりには家は殆どない。』


『二百回忌』
著者:笙野頼子(しょうの よりこ)
出版社 ‏: ‎新潮社
文庫 ‏: ‎185ページ
受賞:三島由紀夫賞(『二百回忌』)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 三島由紀夫賞
感想投稿日 : 2021年10月21日
読了日 : 2021年10月21日
本棚登録日 : 2021年10月21日

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