53冊目『二十世紀旗手』(太宰治 著、1972年11月、新潮社)
太宰治が1936年から1937年にかけて発表した、表題作を含む7編を収録。
20代後半だった太宰の苦悩や絶望が赤裸々に著されており、それは85年後の現代を生きる我々にも、身近な心の苦しみとして痛切に感じることが出来る。
描かれている内容は時代を越える普遍性を持っている。
しかし、この時期の太宰は精神的な混乱を抱えており、それが文章にも表れている。
端的に言って、非常に難解で読みづらい作品集である。
「笑われて、笑われて、つよくなる。」
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
私小説
- 感想投稿日 : 2022年7月23日
- 読了日 : 2022年7月23日
- 本棚登録日 : 2022年6月29日
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