今年ドラマ化したのを観たら面白くて、今度は映画化するからその前に原作を、と。
主役の梨花を中心に、40代女性の登場人物が数人出てくるのだけど、みんなどこか鬱屈したものを抱えてて、そこから抜け出したいけど抜け出せないもどかしさや閉塞感がすごくリアルだと思った。
若い男に走ったり、買い物に走ったり、節約しすぎることに走ったり。それで自分の“何か”が埋まるわけではないのに、そこに走らずにはいられない。
過剰に見える行動も、犯罪も、実は自分のすぐ隣にあるのかもしれない。
一般女性が抱えるストレスや鬱屈を描かせたら角田さんの右に出る者はいない、というイメージ。
この小説はやや極端ではあったけれど、前に読んだ対岸の彼女の「わかる!」感はものすごかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年9月12日
- 読了日 : 2014年9月12日
- 本棚登録日 : 2014年9月12日
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