猫除け 古道具屋 皆塵堂

著者 :
  • 講談社 (2012年4月26日発売)
3.79
  • (22)
  • (67)
  • (46)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 306
感想 : 62
3

裏切られ故郷の田畑を失った庄三郎は、
失意のまま江戸に赴き、神社で寝泊まりをしていた。
死ぬこともできずさすらう中
ある晩、女が藁人形に五寸釘を打ち付けて
いるのを見かけてしまう。
恨みから自分も丑の刻参りをしようと考え、
道具一式を皆塵堂で買うが…
小道具屋・皆塵堂シリーズ第二弾。
「丑の刻参りの女」「曰く品の始末の仕方」
「憑いてくるのは」「頭の潰れたふたつの屍体」
「猫除け根付」収録。

「ちょっと笑えてちょっと怖い」と紹介されて
いたのですが、そんなに笑えないというか
(太一郎と巳之助あたりがほっこり要員ですが)
それ以外は結構怖いような…
一作目の皆塵堂が気に入ったので早速二作目を。
前作で太一郎もめでたく家に戻ったし
どうするのかな…と思ったのですが
こういう形のシリーズなんだ~と
興味深く読みました。

鰻屋の意趣返しといい太一郎が随分と
たくましく頼もしくなって…(笑)
道具屋の若旦那として立派になってました。
全体的にテーマは「因果応報」でしょうか。

今回も庄三郎は最後に皆塵堂を出ていくから
主要人物と舞台が共通のシリーズなんですかね…
次も楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年12月15日
読了日 : 2018年12月11日
本棚登録日 : 2018年12月11日

みんなの感想をみる

ツイートする