裏切られ故郷の田畑を失った庄三郎は、
失意のまま江戸に赴き、神社で寝泊まりをしていた。
死ぬこともできずさすらう中
ある晩、女が藁人形に五寸釘を打ち付けて
いるのを見かけてしまう。
恨みから自分も丑の刻参りをしようと考え、
道具一式を皆塵堂で買うが…
小道具屋・皆塵堂シリーズ第二弾。
「丑の刻参りの女」「曰く品の始末の仕方」
「憑いてくるのは」「頭の潰れたふたつの屍体」
「猫除け根付」収録。
「ちょっと笑えてちょっと怖い」と紹介されて
いたのですが、そんなに笑えないというか
(太一郎と巳之助あたりがほっこり要員ですが)
それ以外は結構怖いような…
一作目の皆塵堂が気に入ったので早速二作目を。
前作で太一郎もめでたく家に戻ったし
どうするのかな…と思ったのですが
こういう形のシリーズなんだ~と
興味深く読みました。
鰻屋の意趣返しといい太一郎が随分と
たくましく頼もしくなって…(笑)
道具屋の若旦那として立派になってました。
全体的にテーマは「因果応報」でしょうか。
今回も庄三郎は最後に皆塵堂を出ていくから
主要人物と舞台が共通のシリーズなんですかね…
次も楽しみです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年12月15日
- 読了日 : 2018年12月11日
- 本棚登録日 : 2018年12月11日
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