俗世間をイノセントに旅する歌人・穂村弘の
くすくす笑えるうそ日記の二巻目。
挿絵はフジモトマサルのひとこま漫画。
ああ~癒される…
ほのぼのしつつもちょっとシュールで
かつちょっとシニカルなんですよね…
こういう視点だと毎日楽しそうですね…
「スマートフォンが命令を無視する時には
こすり手の何を察知しているのだろう。
技術?
知識?
年齢?
まさかおしゃれ度?
そうなのか。
服装も髪型も眼鏡も昭和みたいなおまえは
ジーコジーコと黒電話のダイヤルでも廻してろ、と?」
とか
音楽室には音楽家の肖像画があるのに
理科室にはキュリー夫人の肖像画がないのは
なんでだろう、家庭科室にも小林カツ代も
平野レミの肖像画もないのに
という発想とか
「11月4日 メール・その3
「わけありの蟹がお買い得!」ってタイトルの
メールが届く。
「わけありの蟹」?
どんな蟹だろう。
いろいろ想像してしまう。
脚が……。
色が……。
鋏の代わりに……。
正当防衛とはいえ過去に人を……。
メールを開くのがこわくなる。」
とか、ほんと好きです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年4月3日
- 読了日 : 2016年4月3日
- 本棚登録日 : 2016年4月3日
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