『歌う船』シリーズ第2巻。
1巻目の『歌う船』では先天性の障害で殻人になった少女が主人公でしたが、今回の主人公は後天性の障害が原因です。
解説によると、前回の200年後?くらいだそうです。『歌う船』のヘルヴァとブローンのロマンスが、伝説になっているとのこと。
この作家の作品は「ハーレクイーンSF」であるとどこかで読みましたが、同じような印象を持ちました。SF世界を舞台にした恋愛もの。
でももちろん面白いです。背景である世界がちゃんと構築されていなければ恋愛ストーリーも成り立たないわけで、ごく当たり前のように書かれている背景事情がものすごく作りこまれていて驚きます。
ティアとアレックスは、それぞれ互いへの思いに悩んだ末、ティアが船の体から出て人型におさまることによって結ばれます。
恋愛って意識つまり脳が行うことなんだけど、結局体がなきゃ満たされないのね。というのが、最大の感想です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アン・マキャフリー
- 感想投稿日 : 2013年3月14日
- 読了日 : 2013年3月14日
- 本棚登録日 : 2013年3月6日
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