忍法帖の中でも時代背景はやや古く室町時代となっている。
時の権力者と、南北朝の対立と、三種の神器をめぐっての争いが、敵対しながらも惹かれあう男女の葛藤を交えて語られる。
忍法帖ならではの実際の歴史に裏打ちされた闇の戦い、世界観に浸れることは容易い。結末は忍法帖ならではの全員討ち死に、虚無感漂う幕切れだった。
甲賀忍法帖に近いかもしれない。
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山田 風太郎
- 感想投稿日 : 2013年5月15日
- 本棚登録日 : 2013年3月10日
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