戦乱から文化爛熟、そして幕末と、大きく変動した日本の近世。
数知れない英傑、俊秀の中から選りすぐった、信長、秀吉等の
武将から源内、馬琴らの文人に至るまでの多彩な人物の実像と
面影を、多種多様なエピソードと共に綴った人物随想集。
書誌学の大家による人物随想集である。
「私は作家ではないのだから、序にその種も明かして置こう」
とあるように、本書ではエピソードの出典元が明示されている
のが嬉しい。
信長と道三との対面、幸村(信繁)の大坂入城、秀吉と如水の
話など、定番のエピソードも著者にかかると話に深みが増す。
お勧めな1冊である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人物
- 感想投稿日 : 2011年8月6日
- 読了日 : 2011年8月6日
- 本棚登録日 : 2011年8月6日
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