拝み屋念珠怪談 緋色の女 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年7月16日発売)
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本棚登録 : 103
感想 : 11
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かつて相談に乗った女性にしたアドバイス。というには、その場の思いつきに過ぎなかった一言から始まった、始まってしまった何かの因縁。
その因果が紐解かれ、現れた怪異とは。

という趣なんですが、それが明かされるのはこの巻ではないのですよ。
おいおい、それはずるいなぁ、と思いつつも、一呼吸おける音が平穏無事でホッとしている自分もいます。
わがままだなぁ。

タイトルの「緋色の女」に「お化けのいる家」「葡萄の娘」が、縦糸、横糸となって織り綴っていくのでしょうね。常ならぬ存在の「自然学校」や憑かれた「湖姫さん」のような話も、関わって来るのでしょうか。
答えが出る続刊を待つことにします。

この物語のきっかけとなった相談者の祐木真希乃さん。彼女が初めて郷内さんの語りに登場した話って、どれに収録されているのだっけ。
ドラゴンタトゥーの女、と名付けたのは、読んだような気がしているのだけど。
さらっと、目次読み返しただけではわかりませんでした。

ちゃんと読み返してくるか。怪談の季節でもあるし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月18日
読了日 : 2021年8月17日
本棚登録日 : 2021年8月17日

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