るろうに剣心 ─ 明治剣客浪漫譚 北海道編 ─ 1 (ジャンプコミックス)

  • 集英社 (2018年9月4日発売)
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感想 : 33
5

るろ剣・北海道編開幕。
その始まりは、前日譚である「明日郎 前科アリ」から。

剣心の次代を担う存在である弥彦。彼が巣立った明治十六年。その次の世代である明日郎や阿欄、旭を導くことが、今回のテーマなのかなと思います。志々雄の洗礼を受けてなお、彼の摂理に飲み込まれずニュートラルな存在の明日郎がわかりやすい存在かな、と。人斬りという過去と、流浪人という今の、二面性に翻弄された剣心自身の経験も踏まえて。
しかし、弥彦が強くなってます。九頭龍閃を歯止めで半分以上止めれるとは。剣心体力落ちてるとはいえ、弥彦恐るべし。
あ、薫が剣心の体力に気づいた理由は、夫婦だからで。
それが些細な変化も見落とさない、っていう綺麗なのでもいいし、夜の営みで気づくっていう、下衆いのでもいいと思います。

舞台は北海道。死んだはずの薫の父親・越路郎が写真に写っていたことが、そのきっかけになります。つーか、お父さん生きてるんなら、かえって来いよ。そうすりゃあ、神谷道場が比留間兄弟にいいようにされることもなかっただろうに。
その場合、剣心と薫の出会いもなくなってしまうのですが。
しかし、結構お茶目なおっさんだな、写真への写り込み方。

第二幕の見開きの面々。バックショットの面々は、今後の登場を暗示しているということでいいのかな?レギュラー陣や、行く先が北海道ということを提示されていた面々はともかくとして、闇の武や縁とかどう絡むの?
ましてや雷十太っぽい人もいるんだけど。弥彦に負けた彼が再登場?
なかなか見掛け倒しの弱キャラだったので、再生させたいのかなぁ?ま、小さいコマだったので出せたらいいなぁ、ぐらいかもしれませんが。第零幕のお医者さんもいたなぁ。
北海道編ということで、個人的にはやはりもう一人の壬生の狼の生き残り、永倉新八に登場を期待します。
当時、北海道にいたかどうかは調べてないのでわからないけど。


連載開始早々、作者の性癖でミソがついてしまった感のある北海道編。それと作品の良しあしとは関係のないことと思うけど、この先ついて回ることと思います。
同じことを二度と犯さず、漫画家として頑張っていくしかないんじゃないのかな。
応援してるし、期待もしてます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年9月19日
読了日 : 2018年9月4日
本棚登録日 : 2018年9月4日

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