ONE PIECE 88 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2018年3月2日発売)
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本棚登録 : 2128
感想 : 55
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ルフィVSカタクリの激闘。勝ち目が見えない中、一筋の光明を得るルフィ。
戦いの最中に、進化するというのは王道なのだけど、ここまで追い詰められたのは過去イチではないだろうか。とにかく、カタクリには絶望しかない。能力の上位互換だし、攻撃は避けられるし。ビッグ・マムも勝てる気はしないのだけど、手が届かなすぎて絶望を感じることはないんだよなぁ。カタクリは、ちょっとだけいけるかもと思ってしまうために、力の差をありありと感じた時の絶望がすごい。

完璧超人と思われた彼にも、人並みの部分があるという描写。まあ、そうもんだよな。他人からの期待に応え続けることのしんどさ。それからの解放ぐらいゆっくりさせてやってください。時間きっちりでルーチンに組み込んでいるというのが、カタクリが背負っている重圧を感じます。解放なしでは限界だ、という。
解放の至福のお供はドーナツ。モチじゃないんだね。安倍川餅とか信玄餅とか美味いと思うんだけど、ダメですか?

解放というと、88巻で最もカッコ良いのがキャロットの月の獅子化。
満月を見ると真の力を解放するというのは、とにかくそそる。ギア2の変身もそうだったけど、燃えるポイントなんですよ。実力は折り紙つきで、変身しても己を失っていないのも良い。かっこいいぞ。冷静に舵輪を狙うというのも、己を失っていないからこそ。力に溺れずに作戦遂行できるというムーブがかっこよいのです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月22日
読了日 : 2020年7月8日
本棚登録日 : 2018年3月5日

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