宇宙軍士官学校―前哨―4 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房 (2013年11月22日発売)
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本棚登録 : 146
感想 : 14
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モラトリアムの終わりを告げる4巻。
最終章のヒトミの震えは地球人類共通のものになってしまうのか。

地球人類の原罪とも言えるような遠い遠い過去の接触で、優先殲滅目標に指定されてしまったことはもうどうしようもないことなので、現状打破するためにアロイスたちの指導のもと努力し続けるしかない。
理不尽だけどもやるしかない。

4巻最終章のモニカの言葉。
「自分の性的魅力を利用しない……これは、別に色仕掛けで男を操ることだけを言うんじゃないわ。女は弱いものだということを前面に押し出して、泣いたり倒れたりして、自分の利益を守ったりしないってのも含むのよ」
いいセリフだと思います。都合よく「〜だからこその弱さ」を言い募る輩は信用できません。老若男女問わず。その時点で強さになるし。

自分がそうされたくないことは、相手にもそうしない。
難しいけど、心がけるしかないです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年6月24日
読了日 : 2022年6月23日
本棚登録日 : 2022年6月23日

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