自分の体験談でなく、聞き集めた怪談集。
それはわかっていたつもりですが、書き方が一人称なので、すっかりカンチガイしてました。
どうりで、「私」だったり「俺」「僕」だったりするわけです。
「鹿乃牧温泉」「仙人の山」
人の世界が進出しつつある山でも、自然の畏れを再確認させてくれる話。
「異臭」「豹変の山」「ピッケル」「五号室」
人外の存在に触れることで、人外の世界であることを突きつけられる話。
「赤い靴」「古の道」
山じゃなくても、単純に怖い。
「呼ぶ声」「ツェルト」「終焉の山」
彼岸と此岸のあわせめの話。
水辺もそうだけど、山も虚実の境があやふやになる印象があります。水辺よりも、踏み入れた瞬間がわからない分、よりあやふやの感じが強いでしょうか。
「リフト」で迷うシーンが、その印象強いです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月29日
- 読了日 : 2013年7月29日
- 本棚登録日 : 2013年7月29日
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