渚にて: 人類最後の日 (創元推理文庫 616-1)

  • 東京創元社 (1965年9月1日発売)
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感想 : 32
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 高校の英語のテキストにコレの縮小版が載っていた。
時は米ソのデ・タントやソ連崩壊やらでこのような「全面核戦争による人類滅亡」が徐々に現実味を失っていた頃である。

 終末が来る事はハッキリしているのにそれを認めたがらず「来年」がまた来るかのように日常を生きる人々。
子供の頃「世界が明日で終わるとしたら何をする?」などという質問が流行ったが、今の私なら何と答えるだろうか。
そして現実の人類はこのように理性的な状態を保つ事ができるだろうか。

 いや「理性的」とはちょっと違う。
破滅を前にみっともなく騒ぐ事をやめた人類は「狂っている」のかもしれない。
そして地球を何度も破壊できるような核兵器を保持し続けている時点で既に我々は「狂っている」のではないだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2014年5月11日
読了日 : 2014年5月11日
本棚登録日 : 2014年5月11日

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