自己評価メソッド―自分とうまくつきあうための心理学

  • 紀伊國屋書店 (2008年7月16日発売)
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感想 : 17
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自己評価という言葉はとっつきにくい言葉だ。自分自身についての考えという主観的な部分、それに評価という客観的な語句が並んでいる。だから、ただ自分ひとりが思っていることに過ぎないのに、まるでそれが事実であるかのような考えを抱いてしまう。
この本は、そういう自己評価の本で、姉妹本の『自己評価の心理学ーーなぜあの人は自分に自信があるのか』の続編で、実際に自己評価を良くすべき方法が述べてある。著者の主張は「『自己評価をよくする』のは〈競争〉に勝つことではない。〈人との関係〉をよくすることである。」(p278)ということに集約されると思う。他人より優れていることで、自分の価値を確認するのではなく、人の役に立ち自分の居場所を作ることで自己評価が良くなる。
現実に他人との接触点をつくっていくこと、他人から見るように自分をみて自己評価の主観的な部分を社会的なものに昇華していくことが、自己評価に悩む人の解決策という風に私は理解した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2020年2月15日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年2月15日

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