警察小説というよりは、重厚な人間ドラマですね。
定年退職した元刑事の神場には、忘れられない事件がある。16年前に、おかしい…と思いながらも上からの圧力で終わらせてしまった少女誘拐事件。
重いものを背負いながらの16年間。そして退職した後もその重さは変わらない。
そして今また、あの時と酷似した少女誘拐事件が起こる。
理想を持って始めた仕事なのに、組織の中で目を瞑らなければならない…これはとても辛いことだろうと思います。立場上、間違ったことを間違っていると言えない苦しさ。そして、人として、そんな自分を自分自身が許せない苦しさ。だけれども、自分が声を挙げれば大切な人を巻き込むことになる苦しさ。
神場の苦しみが、妻と回る四国お遍路の旅とリンクして描かれ、読み応えたっぷりでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月25日
- 読了日 : 2024年3月25日
- 本棚登録日 : 2024年3月25日
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コメント 7件
yyさんのコメント
2024/03/25
こっとんさんのコメント
2024/03/25
yyさんのコメント
2024/03/25
こっとんさんのコメント
2024/03/25
こっとんさんのコメント
2024/03/25
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2024/03/25
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2024/03/25