なんだかしみじみとしてしまいました。
群ようこさんということで、いつものようにクスッと笑えるお話を期待していました。
お母さんが遺してくれた飲食店を改装して自分なりのお店を試行錯誤しながらやっていくアキコのお話です。
前半は面白キャラの人たちも出てきて、『うん、いいぞ!いいぞ!群ようこだねぇ〜』と読んでいたのですが、後半、悲しいことがあり、そこからのアキコにもう胸が締め付けられてしまいます。
五十歳を過ぎて、他人に迷惑をかけず一人で生きていこうという覚悟が自分をがんじがらめにしているようで、泣いていいんだよ、頼っていいんだよ、と背中をさすってあげたいと思ってしまいました。
でも、やっぱり群ようこさん。ラストはププッと笑わせてくれます。
いつも元気なあの人もこの人も、色々あるよね、そうだよね、と思わせてくれる一冊でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年3月12日
- 読了日 : 2022年3月12日
- 本棚登録日 : 2022年3月12日
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