八日目の蝉

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  • 中央公論新社 (2007年3月1日発売)
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泣けました。愛憎の定義とは何なんだろうか?
 
希和子の言葉に涙が止まらなかった。
「愚かな私が与えてしまった苦しみからどうか抜け出していますように。どうかあなたの日々がいつも光で満ちあふれてますように。薫。」
薫の朝ご飯を心配する希和子の姿。もう母親でしかない。

八日目の蝉の意味は薫と希和子の小豆島で愛に溢れた二人の生活と捉えました。

0章の茶化すみたいに、認めるみたいに、なぐさめるみたいに、許すみたいに。出会い。
そして、2章で二人の愛は正にそれと意味し祝福するかの様に瀬戸内海の海面が光かる。

小豆島の写真館で撮った同行二人の姿を思い浮かび涙が机に光かった。



読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年11月4日
読了日 : 2022年11月4日
本棚登録日 : 2022年11月4日

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