たったこれだけの家族―河野裕子エッセイ・コレクション (河野裕子エッセイ・コレクション 1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年7月10日発売)
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本棚登録 : 65
感想 : 8
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先に読んだ本の後書きに、この本の紹介があり、続けて読んだ。
エッセイは短歌とは違う魅力があり、根底に関西出身の人が持つユーモアがあると思う。
家族が一番がっつりと組み合っている頃の家族。
繊細で激しい短歌とはまた違う味わいがあり、息子と娘を持つ私も、ああ同じと思える事があり、そしてやっぱり素敵な家族だと羨ましくなる。
家族を見つめる河野さんの距離感が、いいなと思う。
巻末のお子さん達が選んだ百首を詠むと、ざーっと家族の映画を観ている気分になり、母への尊敬と愛情を感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2018年12月8日
読了日 : 2018年12月8日
本棚登録日 : 2018年12月8日

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