(文庫)小さいことにくよくよするな! (サンマーク文庫 G- 46)

  • サンマーク出版 (2000年7月1日発売)
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親切な行為は実に素晴らしいことではあるが、
何かしてあげたことを黙っている方がもっと感動的だ。

お返しを求めて何かをするのではなく、
ただ与えることに徹する。
すると自分自身がほのぼのとした気分になる。
これこそが褒美だ。

私たちには今しかない。
コントロールできるのは今しかない。

イライラする代わりに、こう自問する。
「彼は何を教えようとしているんだろう」

私たちは間違いを正させるのは
大嫌いなのだ。→黙って助けてあげる。

幸せになるには水に流してあげること。
こっちから手を差し出すこと。

この「タイムワープ」ゲームは実に簡単。
今の状況が何であれ、それが今
起きているのでなく、1年後に起きるのを
想像するだけでも良い。
次に「これは、そんなに重要な問題なのか?」と
自分に聞いてみる。

人生は不公平だと思うのは間違い。
自分にとってベストなことが起きている。

自分を気の毒がらずに済むようになり
いま持っているものを最高に生かそうと
自分を奮い立たせるようになる。
   ⬆️
こういう努力がいる
   ⬇️
思い方を変える努力

何かあると
「これはどうやってプラス(チャンス)へとアレンジできるか?」
これが一歩の努力。
この微差が大差になっていく。

たとえ1時間でもぼんやりする時間を作ってみると
退屈な時間はゆったりした気分に変わっていく。
体と同じようにたまには頭もリフレッシュ。

取るに足らないことに時間を使わずに、
大切なことに時間を割けば良かったと思うはずだ。

頭の片隅ーバックバーナーは何かを思い出したり
考えごとをするための優秀な道具だ。
真っ向から取り組むとストレスになるが
頭の片隅を使うと苦労しないで効果が出せる。
つまり忙しく何かをしながらでも
頭の片隅で問題を解決できるのだ。

頭の片隅は、否定や引き伸ばし作戦のための場所ではない。
考えごえとをチョロ火で温めておく場所だ。

こんど誰かを正す機会があったときは
その誘惑と戦うこと。
正すのではなく、あとでそっとフォローしておく。

私たちはいったい何を待っているんだろう?
たぶん私たちは永遠に生きられると信じたがっているが・・・
今が本番だ。

人から認められなくても構わないと思うと
かえって人は認めれくれるものだ。
みんなが惹かれるのは、物静かで自分に自信を持ち、
よく見せようとか、正しいのはいつも自分だとか
すべてを自分の手柄にしようとしない人だ。

ゴミを出すのは誰の番かとあれこれ考えうより、
自分でさっさと出して家族の責任を1つでも
減らしてやった方がもっと人生は楽しくなる。

相手の気に入らないところを指摘し、
生き方まで変えようとしたがるのだ。

人が奇妙な行動をとったとき、いつものように
「あんなことするなんて信じられない」と思うかわりに
「そうか、あれが彼女(または彼)のものの見方なんだ
おもしろいなあ」と心の中で言う。

人を批判するのはものすごいエネルギーを消費する上に
楽しく生きるという目標からあなたを遠ざける作用しか
果たさない。

その人のいいところを相手に伝えるのは
「思いついたときに親切にする」のと同じ。
慣れてしまえば簡単にできることだが
結果は大きい。

「さっきのあなたの態度には関心しましたよ」と
彼女に言った。彼女は私の目をまっすぐに見つめて言った。
「ありがとう。この店で私を褒めてくれたのはあたなが
初めてよ」と。
彼女に伝えるのは2秒とかからなかったが、
それは彼女と私の1日のハイライトとなった。

批判は悪態と同じく悪い癖でしかない。いつの間にか
慣れてしまうものだ。
批判は何も話題がないときの格好のネタなのだ。

話す前に息を吸う。それだけで忍耐と客観性が増す
だけではなく、相手から一目置かれるようになる。
周りで人が話すのを観察すると、自分の番が来ることを
ひたすら待っている人がとても多い。

かたくなさより融通性を優先させる方が、心が穏やかに
なる場合もある。それと計画は多少の変更はつきものだと
考えていると楽になることもわかった。

欲しいものではなく、持っているものに意識を
切り替えるのがその鍵だ。

まず深呼吸して、今持っているものを思い出してみる。
欲しいものではなく、持っているものに意識を向けると
欲しいものは自然と向こうからやって来る。

いつも何に注意しているか?時間の使い方は?
定めた目標に到達しやすい習慣を心がけているか?
→目標に沿った行動、意思決定をしているか?

悲しいことに心に栄養をつける時間を取らずに
車を洗ったり、楽しくもないテレビやビデオを
見たりすることに時間を割いている人たちが多い。

日頃の心掛けがその人を作る。

ということを頭に入れておけば
今までとは違う癖や習慣を選ぶようになるだろう。

肝心なのはそれを1回だけでいいと思わないことだ。
人のために何かをやって、なぜみんなはいいことを
しないんだろう、お返しをしてくれないんだろうと
思わないことだ。

人のために何かをするのは一生続くこと。
人生について考える手段、とみなすこと。

人のために何かをする最善の方法は、ごく単純
だということを私は学んだ。ちょっとした親切や
思いやりなら毎日のようにできる。

与えること自体が報酬だ。

自分がその行為に参加したことで生まれる豊かな感情
こそが報酬なのだ。お返しはもちろん、「ありがとう」
の言葉さえいらない。親切にした相手にそれを
知られなくてもいいのだ。

誰かのために何かをすることを思いつき、
お返しを求めずにそれができるかどうか
試してみよう。

ストレスの増減は問題自体ではなく、問題に
どう対処するかで左右される。

私たちはつい大げさに騒ぎ立て、頭の中で悪いことばかり
起きるシナリを書き上げる。
ほとんどの場合、それは間違い。落ち着いて色々な可能性に
心を開いて入ればやがて全ては良くなると信じられるようになる。

「しまった。やっちまった!まあいいさ。次はもっと違う態度を
取ってみよう」「これがうまくいく過程だ」と気づく。

家が散らかっているときは、誰かのせいにせず
自分で掃除する。人のせいにするのは心身ともに
莫大なエネルギーを使う。

「あんたのせいでこうなった」式の思考は
ストレスと病気に直結する。

私はいつも午前3時や4時に起きる。コーヒーを飲んだあと
たいていヨガをやって数分ほど瞑想する。それが済むと
書き物をし、今楽しんでいる本をめくる時間を取れる。
ぼうっと座って何もしない時もある。
毎日決まって日の出のときは手をとめて山から昇る
朝日を楽しむ。

「私たちはこの世で大きいことはできません。小さなことを
大きな愛をもってするだけです」マザー・テレサ

「私たちは限られた視野と希望と不安をモノサシにして人生を
はかり、その環境が理想と一致しないとそれを苦難として
とらえる」ベンジャミン・フランクリン

思い通りにいかなかったということは、自分の予想がハズレタだけ。
起きた事象を大いにちゃっかり利用して、自分に都合の良いように
アレンジすれば良いだけだ。

いい練習方法がある。今日一日、何も期待しないでおこう、
という日を決めるのだ。その日は人にやさしさを期待しない。
そうすれば人に冷たくされても驚いたり悩んだりせずに済む。

人生に刃向かって戦うのではなく、人生とダンスをするようになる。

自ら問題を求めることまではしなくてもいい。
さっとよければいいだけ。

「なぜそう思うのか説明してくれないか」と友達に行ってみよう。
相手をやっつけようとの意図からではなく、ただ自分とはちがう
見方を知りたいと単純に思うこと。

自分の正しさを絶えず証明するには多大なエネルギーがいる。
ところが相手に正しさを主張させるにはほとんどエネルギーが
いらず、むしろエネルギーが増大する。

自分にとって最も意味のある業績とは・・・

自分や他人に親切にしたか?
ことが起きたとき過剰反応せずに落ち着いて
いられたか?

自分は幸せか?

怒りを心にとどめず水に流すことができたか?

かたくなすぎなかったか?

人を許したか?

人が投げたボールを全てキャッチすることはない。
誰かに悩みごとを打ち明けられると、それを
受け止めなければと考えて応じてしまう。
誘い込もうとしているキャッチボールに
参加しなくてもいいのだ。
したいときにすれば良い。

これは侮辱されたり批判されたりしたときにも
応用できる。誰かに批判されたとき、そのボールを
キャッチして傷つくこともできるし、
それを受け止めずに1日をすっきり送ることも
できる。

ネガティブなのは自分の思考であって自分の人生ではない。
この単純なことに気づくことが幸せを呼び込む第一歩となる。

私たちは何かを手に入れたり、何かを終えた途端に次のことに
向かう。ただちに。
それでは人生や多くの恵みを味わう暇もない。

私は早朝に儀式に「一番大切なことは何か?」という
自問を取り入れている。何が一番大切か自分に確認することで
優先順位をはっきりさせられるからだ。

これをするとせかせかしなくなり、
自分の正当性を主張することに
魅力を感じなくなる。

反対にこの自問をしないと、優先順位が頭から消え
流されてしまう。

直感が与えてくれるメッセージを実行に移すと、
何らかの愛情ある行為で報われることが多い。
今日から直感を信じてみよう。
あなたの人生が大きく変わることが分かるから。

みんな成功者は気づいている。直感に従う。
思考と行動を一致させる。
ストンと腑に落ちる行動や、落とし所まで持っていくと
気分がスッキリする。

おせっかいをやくな!

自分の習慣や人生のさまざまな問題や矛盾や
悩み事を対処するのにも大変なのに、他人の
問題までかかずらおうとすると、穏やかに
生きるという目標の実現は不可能になる。

よけいなおせっかいをやかないということは
人の悩みを解決したい誘惑を退けるだけでなく
立ち聞き、噂話、陰口、人がしていることを
分析したり批判することも含まれる。

この世界に存在するとてつもないシンクロニシティ、
変動している宇宙の完璧さ、自然の非凡な美しさ、
人の生命の信じがたい奇跡が見えるだろうか?

すべての仕事や責任をやり遂げてから取り掛かろうと
すると、その時間は決して取れない。
自分のための時間を作る。

私のクライアントに、したいことをする機会を確保するために
定期的にベビーシッターを雇った女性がいる。1年後の今、
彼女の努力は大きな変化をもたらした。
こんなにハッピーになれるとは思ってもいなかったと
彼女は言う。

親友を訪ねる。心のこもった手紙を書く。
娘と釣りに行く。いい聞き手になる。
1日1日をこれが最後の日であるかのように過ごそう。

歩くファン作り!

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カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年10月21日
本棚登録日 : 2016年10月21日

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