闇の中の系図 (河出文庫 は 14-6)

著者 :
  • 河出書房新社 (2008年2月4日発売)
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本棚登録 : 51
感想 : 8
5

まずは「嘘をつくことを仕事とする一族」が日本史の裏側で暗躍してきたという設定が秀逸だ。
この時点でもう、面白さは保障されたようなものだろう。
まして半村良といえば、上手に大嘘をつくことにかけては天才的な才能の持ち主、こちらの方が嘘部一族だと言われても頷けるほどのストーリーテラーなのだから、これでつまらない筈が無い。
さあ稀代の大嘘つきの名人芸を、ゆったりと堪能しよう。
半村良には同じく日本史の裏側を描く「産霊山秘録」という傑作がある。こちらも面白さは折り紙つきだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2013年1月25日
読了日 : 2013年1月25日
本棚登録日 : 2013年1月25日

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