「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2009年7月17日発売)
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空気を読め
空気を読もうとして慎重になり、怯え、焦った人は多いと思う。息が詰まる。

お笑い番組の「空気」
司会者は、何を求め、何を笑い、何を嫌っているか明確だ。

空気が混乱するとき
空気が決まるのは難しい。

「順番に来るいじめ」と「空気」
特別な理由もないのにいじめられるのは違うと思う。

「日常」というテレビ番組
「空気を読め」と要求することははっきり言って無茶だ。

人は本体の分からないものに怯える

インターネットの「世間」による暴力は、実体が見えないために過剰に人々は怯えている。インターネット上で実名や顔写真を晒される苦しみには終わりがない。顔の見える「世間」なら、人の噂も七十五日で、大声での中傷はやがてひそひそ話となり、だんだんと忘れ去られたものであるのにと思う。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 91日本文学
感想投稿日 : 2021年10月17日
本棚登録日 : 2021年10月17日

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