スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考

  • 東洋経済新報社 (2013年5月31日発売)
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感想 : 22
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作業をしようとしてパソコンを開いたのに、ネットやメールを見てしまう。
家の中のあの場所を片付けようと思いつつ、何日も何ヶ月!も経ってしまう。
「いけないな」と思いつつ、やるべきことを先延ばししてしまう自分に、しばしば呆れてしまうことがあります。
しかしその「先延ばし」をポジティブにとらえた本があると知り、さらには帯の暢気そうな(でもなぜか勝ち誇っている?)おじさんの写真にも心に惹かれたので、読んでみることにしました。
まず最初に、スタンフォード大学教授である著者が、大学のWebページに掲載したエッセーが掲載されています。
以降はそのエッセーの要素を発展させる形で、先延ばしをしてしまう原因、先延ばしをなくす方法、先延ばしすることのメリットが、短い章立てで書かれています。
先延ばししてしまう自分を客観的にとらえて、良い部分/悪い部分を考察し、「それでも直さなきゃ」として行動を変えるノウハウをシェアする、そんなスタンスで書かれているなあと、受けとりました。
体系的に勉強するというよりは、著者の主張の中から共感できる部分を吸収する、そんなタイプの本だと思います。
「重要案件を先延ばししているうちに、案件自体が消えてしまうことがある」という部分などは、「たしかにそうだ」とうなずいてしまいましたよ。
先延ばししてしまう自分/相手を、否定的に考えず前向きに付き合う。
そんな気持ちにさせてくれた一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仕事術
感想投稿日 : 2014年2月7日
読了日 : 2014年2月7日
本棚登録日 : 2014年2月7日

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