『夜のピクニック』で本屋大賞を受賞した、恩田陸。
久しく作品を読んでいませんでした。
 
この作品で再び本屋大賞を受賞し、さらに直木賞も受賞したということで、「どんな作品なんだろう」と興味を持ち、読むことにしました。
 
物語は、世界数カ国で行われている、ピアノのオーディション会場からスタートします。
過去にそのオーディションを通過したピアニストが、その後大きなコンクールで優勝したということで注目されているという状況。
そこで日本人らしき少年が演奏したら・・・という始まり。
 
コンクールに出場する、若いピアニスト。
そのコンクールの、審査員。
コンクールに関わる複数の人の視点で、描写されていきます。
 
10代後半から20代後半という、男女の若いピアニストたち。
国籍も様々ですが、コンクールまでの道のりにも、それぞれの個性が感じられます。
 
どんな人生を歩んできたのか、どんな思いで、このコンクールに出場しているのか。
コンクールでの彼らのパフォーマンスはどのようなものになるのか。
序盤から中盤にかけては、登場人物それぞれの物語に、ひき込まれました。
 
中盤以降は、ピアニストたちそれぞれは自らの力を発揮出来るのか?そして、コンクールを勝ち抜いていくのは誰なのか?
ドラマチックな展開に、息を詰めて、ページをめくりました。
 
ストーリーを追うのと並行して、以下のようなことを感じました。
・音楽から受けるイメージ、感情を、このように文章で表現できるのかという驚き
・言語に左右されない、音楽の世界のインターナショナル性の高さ
・音楽とは何か、音楽の世界の人たちは何を求めているのか
 
コンクールでの、登場人物たちのパフォーマンス。
一次二次とふるい落とされるという、残酷でわかりやすいルール。
そのような過酷な経験を乗り越えて、成長していく若者たち。
 
解説を読むと、取材そして執筆に、かなりのパワーをかけて創られた作品のようです。
その苦労が、この作品の厚みとなったのですね。
 
「また、この作家さんの作品を読んでいこう」と思わせてもらえた、魅力の詰まった作品でした。
 
『蜜蜂と遠雷(上)』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B07PZVXJRL
 
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2019年10月10日

読書状況 読み終わった [2019年10月10日]
カテゴリ 小説

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(感想は下巻にまとめて書きます)

『蜜蜂と遠雷(下)』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B07PYV9K8G
 
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2019年10月8日

読書状況 読み終わった [2019年10月8日]
カテゴリ 小説

映画化され、日本でも大ヒットした『ダ・ヴィンチ・コード』。
自分もその壮大な作品世界に魅せられた、読者の一人でした。

その原作者であるダン・ブラウンの作品が、文庫化されて書店に並んでいたので、電子書籍版で読むことにしました。

主人公は『ダ・ヴィンチ・コード』と同じく、宗教象徴学者のロバート・ラングドン教授。
世界的に有名なコンピュータ科学者で“預言者”とも呼ばれる、かつての教え子カーシュの招待を受けて、スペインのグッゲンハイム美術館を訪れます。

そのイベントとは、カーシュが「科学上の重大発表を行う」というもの。
しかしそのイベントで、カーシュは殺害されてしまいます。

はからずして巻き込まれてしまった、ラングドン。
なぜこのような事件が、起こってしまったのか。
カーシュは何を、発表しようとしていたのか。

上巻では、2010年代後半の最新技術を盛り込みながら、事件までの流れ、そして発生後の混乱を描いています。
中巻では、“追われる身”となったラングドンの行動が、テンポよく展開します。
下巻では、「捕物」の結末と、何がわかったのかの「種明かし」が、ドラマチックに描かれています。

息をつかせぬ展開で、先へ先へとページをめくらせる。
そして最後にどかんと、読者に答えを提示する。
おみごと、と言いたくなるような、エンターテイメント性の高い作品でした。

そして、科学上の重大テーマを扱っているということで、作品に厚みが加わっています。
作者が提示している答えについては賛否両論あるかと思いますが、最新科学の動向が伏線的に織り込まれていることもあり、自分にとっては違和感の無い内容でした。

美術や文学の作品の話題が随所に登場するのも、本書の魅力のひとつ。
まだ足を踏み入れたことのないスペインに、行ってみたくなりました。

他にも未読の作品があるようなので、電子書籍版を探して、読んでいきたいと思います。
 
『オリジン 中』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B07PRZ7K32
 
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2019年9月30日

読書状況 読み終わった [2019年9月30日]
カテゴリ 小説

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(感想は下巻にまとめて書きます)


『オリジン 上』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B07PMM4K7X
 
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2019年9月25日

読書状況 読み終わった [2019年9月25日]
カテゴリ 小説

(感想は下巻にまとめて書きます)
 
ダン・ブラウンの作品;
『ロスト・シンボル (下)』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/404100442X
 
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2019年9月23日

読書状況 読み終わった [2019年9月23日]
カテゴリ 小説

当代の人気作家の一人、伊坂幸太郎。
ストーリー展開の意外さに加えて、暴力や理不尽といった、作品に共通するテーマにも興味を持ち、読み続けています。

そんな伊坂幸太郎が、年月を経て、小説『チルドレン』の続編を発表したと知り、電子書籍版で読むことにしました。

主人公は家裁調査官の、武藤と陣内。
未成年が起こした事件について、本人や周囲の人たちの状況を調査、把握するというお仕事。

そんな“お堅い”仕事ながら、破天荒な言動をする陣内。
部署が異動になった武藤は、自分の上司が、主任に昇格していた陣内であることに驚きます。

そんな経緯で、再び行動を共にすることになった二人。
武藤は、無免許運転で死亡事故を起こしてしまった少年を、担当することになります。

その事件にまつわる謎解きが、この小説の主軸となっています。
その進展を楽しむと共に、以下のようなことを考えながら読みました。

・罪は償えるのか、償わせるべきなのか
・何が善で、何が悪なのか、悪に重さ軽さはあるのか

前作から12年ぶりの、続編発表だったとのこと。
それだけ、この設定で書きたいテーマだったのでしょうね。
 
まだまだ未読の作品があるようなので、追いかけていきたいと思います。
 
伊坂幸太郎の作品;
『陽気なギャングは三つ数えろ』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B07GKV983F
 
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2019年9月18日

読書状況 読み終わった [2019年9月18日]
カテゴリ 小説

難病に罹りながらも、長年に渡り研究を続けた、スティーヴン・ホーキング。
残念ながら2018年に亡くなってしまいました。
 
恥ずかしながら、彼が発表してきた書籍はこれまで読んだことがありませんでした。
遺作となった本が話題になっていると知り、この機会に読むことにしました。
 
宇宙の謎について質問されることが多かった、ホーキンス。
彼はそれらの質問について答えてきた内容を、記録していたとのこと。
未完のまま残されていた記録をまとめたのが、本書なのだそうです。
 
本書では10個の質問が取り上げられています。
 
質問の内容は例えば、「宇宙はどのように始まったのか?」というような根幹的なもの。
これらの質問に対して、「科学者」としての立場で、ホーキングは答えを示しています。
 
正直、著者が考える答えの、説明の部分については、深く理解することはできませんでした。
わかりやすい説明をしてくれていると思うのですが、前提となる知識(〇〇理論など)が自分には不足しているようです。
 
しかし、著者が提示している答え、そして彼が予想する未来像は、興味深く読ませてもらいました。
 
・宇宙のはじまりは時間のはじまりでもある
・惑星が誕生し消滅するまでの時間に対し、生物の進化にかかる時間は長い
 
そして、彼が重要な問題として取り上げている項目は、人類として真剣に取り組んでいくべきだと、理解しました。
 
・地球が、人間が住めない環境になる危険性
・人工知能をいかに管理するか
 
宇宙(この世界のしくみ)についての研究というのは、ここ数十年でだいぶ、進んでいるのですね。
科学を学ぶ楽しさを、思い出させてもらえた一冊でした。
 
サイエンスカテゴリーの本;
『極大と極小への冒険』デイヴィッド・ブラットナー
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4314011157
 
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2019年9月12日

読書状況 読み終わった [2019年9月12日]
カテゴリ サイエンス

成人するまでに一生懸命勉強し、良い就職先に入る。
一つの会社で定年まで働いて、穏やかで充実した余生を過ごす。
「そんな人生設計は過去のものである」と言われるようになって、それなりの年月が経ちました。

ではその代わりに、どのような人生を思い描くべきなのか。
そのヒントになりそうな本を探していたところ、この本に出会いました。

著者は外資系コンサルタント会社勤務を経て起業し、数々の事業運営に携わってきたという経歴の持ち主。
冒頭で著者は、「考える」ことを再定義し、それを伝えることが本書執筆の目的だと、書いています。

本書は3章構成になっています。
第1章で、考えるとはどういうことかを解説し、第2章で思考を鍛える技法を紹介しています。
その上で、第3章では今後の日本がどのような社会に変わっていくか、個人はどうすべきかについて、著者の見立てを披露しています。

特に第3章の未来予測の部分を、興味深く読みました。
「資本主義経済が成り立たなくなっている」ということは肌で感じていましたが、「ではどのような社会に変わるのか」については、漠とした感覚でした。
本書での著者の見通し、提言を読んで、どんな社会になりそうか、自分はどうしたら良いか、うっすらではありますが、イメージすることができました。

これからの日本を担う、20代30代の人をイメージして、書かれているかとは思います。
それ以上の年代の人には、厳しく感じられる部分もあるかもしれません。
いずれにしても、これからの社会がどうなるかという見通しは、参考になる、参考にすべき内容だと思います。

これまでの経験を“当たり前”だと思わず、時代の変化を感じ取ること。
その前提として、自らの頭で考えて行動すること。

ぼんやり過ごしていてはいけないと、喝を入れてもらえた、一冊でした。
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2019年9月10日

人材採用難で、社員教育に苦労している企業も多いかと思います。
そして日本企業は他国と比べて、とくにサービス業やオフィスワーカーの生産性が弱いと、指摘されています。
 
これらの課題について、何か良い対策はないものかと探していたところ、ヒントになりそうな本があったので、読むことにしました。
 
著者は、山口市で中小零細企業を相手に「日報コンサル」を行なっている会社の、社長さん。
彼のコンサルを受けた会社の85%が、売り上げ倍増を実現したとのこと。
 
本書は全6章で構成されています。
第1章でまず、著者が提唱している日報のフォーマットと使い方の標準版を、提示しています。
第2章では日報を使ってどのようにPDCAサイクルを回すか、第3章では具体事例を紹介しています。
第4章、第5章でそれぞれ、営業、財務の面で、中小零細企業がどのようなことを行うべきかを指南し、最終第6章では中小零細企業の経営において留意すべき49の項目を挙げています。
 
著者が経営する会社が、中小零細企業を対象にコンサルタント業務を行なっているということで、全体としては中小零細企業の社長がどのような行動をとるべきか、「日報」を軸にレクチャーするような内容になっています。
ただしそれ以外の読者にとっても、自分の目標を明確にし、目標に向かってやるべきことを習慣化させるという視点で読むと、参考になることが多いと思います。
 
読み物としては、第3章に載せられている4事例がいずれも、困難な状況を克服した経緯が書かれたものなので、元気を与えてもらいました。
 
自分の行動、実績を書き出して、改善を積み重ねていく。
一つ一つは小さくても、複利のように積み重なっていくものなのだなあと、受け取りました。
 
日報のフォーマットをダウンロードできるようになっているので、まずは標準版で試してみたいと思います。
 
PDCAに関する本;
『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA』三木雄信
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B01MUO6M88
 
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連絡事項や自分の考えを、相手に伝える。
相手の人数を問わなければ、大多数の人が日常で経験していることだと思います。
しかし、手段が口頭であれ文書であれ、なかなか伝わらないものだなあと、自分自身は日々反省しています。

コミュニケーションについては、これまでも複数の書籍を読んで参考にしてきましたが、ネジを巻き直す必要があるなと感じたので、話題となっていたこの本を、読むことにしました。

著者は”ビジネス数学”という分野において、ビジネスマン向けの研修、講習を行なっているとのこと。
「自分自身はコミュニケーションの専門家ではない」と言いながら、彼の研修会のリピート率は100%なのだそうです。
 
本書は大きく、理論編と実践編の二部構成になっています。
 
冒頭の理論編は、文字として読むと、とてもシンプルな内容。
しかし読み進めていくと、著者の経験をベースに、考え抜かれた表現なのだなあと、理解しました。
 
そして多くのページが割かれている実践編では、言葉の使い方を含め、具体的なテクニックを35個、レクチャーしてくれています。
 
どこに反応するかは読み手によって違うと思いますが、自分自身は全体を通じて以下のような気づきを得られました。
・相手が何を聞きたいか、知りたいかを理解する
・これから話す内容の全体像を伝え、その上で今どの部分を話しているか、聞き手が理解できるようにする
・定性的な表現を定量的に見直すことで、聞き手のモヤモヤ感をなくす
 
すぐに試してみたいと思った項目が、複数ありました。
実践を積み重ねて、身につけたいと思います。
 
同じく「コミュニケーション」カテゴリーの本;
『かつてない結果を導く 超「接待」術』西出ひろ子
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B076D9K92T

2019年8月27日

少子高齢化が深刻化し、年金や健康保険といった社会保障制度が成り立たなくなるのではないかと、不安を感じています。
将来「お金」で困ることにならないようにと、関連する本を継続して読むようにしています。
この本は、世界経済の中で絶対的な地位が揺らぎつつある、米国の投信をあえて取り上げているということで興味を持ち、読むことにしました。

著者は30年に渡って投資信託に関わってきたという、「この道のプロ」。
本書は全6章で構成されています。

第1章で、日本人の“苦しい資産形成事情”を説明しています。
その上で、長期積立投資を勧める理由を、金額シミュレーションをまじえて説明しています。
第2章では、なぜアメリカの投信を勧めるのか、株価や株式市場のデータ等を交えて、解説しています。
第3章は米国投資信託を推奨する理由、第4章はどのような投資信託を選べば良いか。
その上で、第5章では推奨する具体銘柄を披露し、最終第6章では税金対策としてiDeCoとつみたてNISAの活用を、提唱しています。

米国はまだ、世界への経済的な影響力が強く、長期レンジで見て安定した成長が期待できそうなのだと、理解しました。

銘柄の選び方、税金対策、さらには貯めたお金の使い方まで、積立投信の一切合切が指南されているので、これから始める人はもちろん、すでに始めている人にも、参考になる内容だと思います。
30才前後の若いサラリーマンを想定して、書かれているようですが、上記の理由で、それ以上の年代の人も、読んで損はないと感じた一冊でした。
 
お金に関する本;
『お金の流れで読む 日本と世界の未来』
ジム・ロジャーズ
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B07NMRRLTB
 
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2019年8月21日

読書状況 読み終わった [2019年8月21日]
カテゴリ 自己啓発

清朝末期から革命後の中国を描いた大河小説『大地』。第二部に続き、第三部を読みました。
『大地 第二部』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B00U3AJI4G

土地を手に入れ、作物を作ることで財産を築いた、王龍。
その三男で、農地を継いでほしいと言う父の希望をはねのけて、軍閥の首領となった王虎。

第三部はその王虎のひとり息子、王元を中心に、話が展開していきます。

武力で相手を思い通りにさせることを嫌う王元は、父の元を飛び出します。
巡り巡って、彼が向かった先は、親戚が暮らす南方の都会。
その地で、外国から入ってきた新しい生活、考えに触れた彼は・・・という展開。
 
優柔不断ながらも、優しく柔軟な考えを持つ青年、王元。
急激に変化する時代の流れに、翻弄される姿が描かれています。
 
第三部では、以下のようなことを考えながら、読み進めました。
・富める者と貧しい者の格差
・一つの切り口で、人の善悪を判断することはできるのか
・子供にとって、父親とはどういう存在か
・どこの国にも、良い面と悪い面がある
・それぞれの世代の男性にとって、女性とはどういう存在なのか、逆はどうか
・同じ国の人、親戚、そして親子・・・血のつながり、濃さにはどういう意味があるのか
・何が自由で、どこまで自らの意思を通すことが許されるのか
・貧富の差はなくせないのか、なくすべきなのか

三部作全体を通じて、変化する時代の中で「自分は何をしたいのか」「どう実現していくのか」「結果は満足出来るものだったのか」と、自問自答を繰り返す親子孫の、生涯を追体験させてもらうような感覚になりました。
三代に渡る物語を読むことで、自分が大切だと考え生涯取り組んできたことが、子や孫といった肉親(とはいえ他人)にどう映るのか、冷静に考えさせられました。
 
あとがきで知ったのですが、作者はノーベル文学賞を受賞しているのですね。
 
本作を読んで、読んでおくべき「名作」はまだまだありそうだと感じたので、これからも意識して、読んでいきたいと思います。
 

2019年8月17日

読書状況 読み終わった [2019年8月17日]
カテゴリ 歴史・時代小説

清朝末期から革命直後にかけて、農業を営む男の栄枯盛衰を描いた小説、『大地 第一部』。
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B00U3AJI0K
その続編の第二部を、続けて読みました。

第一部にて生涯が描かれた、「王龍」。
第二部は、その王龍の死の場面から始まります。
自分が耕す土地を大きくしていくことで財を成した、王龍。
その財産を引き継いだ、3人の息子たち。

性格も職業も違う彼ら3人は、父から受け継いだ財産を、どうしていくのか。
物語は、軍人となった三男に振り回されるような形で、展開していきます。

第二部では、読みながら以下のようなことを学び/考えました。
・子供を持つ喜び、子供を持つことによる苦労
・清朝が倒れた後の、群雄割拠の中国の情勢
・目標を持った人生と、授かった境遇にぶら下がる人生の違い
・ひと世代で時代はずいぶん変わる、社会情勢も生活環境も
・自らの子供にどう接し、育てれば良いのか
・子供のためにしたことが、必ずしも子供のためになるとは限らない

親と子供、ひと世代の違いで起こった、生活と考え方の変化。
第一部とはずいぶん異なる作品世界に、この時代の中国の変化の大きさを感じました。

第三部はどのような話になるのか。
続けて読み進めたいと思います。
 

2019年8月6日

読書状況 読み終わった [2019年8月6日]
カテゴリ 歴史・時代小説

名作と呼ばれる小説、特に海外の作品を、これまであまり読んでこなかったなあと、反省しています。
とある場でこの作品が紹介されていたので、「この機会に」と思い、電子書籍版で読むことにしました。
 
時代は清朝の終わり、中国北部の農村のシーンから、物語は始まります。
畑を耕して生活している「王龍」が、主人公。
父と二人で生活していた彼が、妻を娶ります。
家族ができて暮らしが変わり、次第に大きな土地を、耕すようになる王龍。
しかし、作物が全く育たない年が来て・・・という展開。
 
大地に作物を植えて、その収入で生活する。
そんな王龍の生涯を、読者が一緒に体験していくような形で、進んでいきます。
 
文庫版三部に渡る大作ですが、第一部では以下のようなことを考えながら、読み進めました。

・畑を耕して生きていくというのは、どのような日常なのか
・中国北部の農村と南部の街の、生活の違い
・近代化と外国の影響が入り込む、清朝末期の街の雰囲気
・生きるか死ぬかの生活の中で、どこまでが許されるのか、何をしてはいけないか
・街の生活の豊かさと怖さ
・幸せが来れば災いが来る、災いが来れば幸せが来る
・成功者、特に男性が陥りやすい罠
・老いるとはどういうことか、平安な心を保つことはできるのか
・成功者の孤独

1931年に発表された作品ということで、登場人物の会話の古めかしさや、差別的な表現は気になりました。
しかし話の展開もテンポ良く、退屈さを感じないまま、読み進めることができました。

三部に渡って書かれるであろうと思った内容が、この第1部で書かれていました。
この後どのような話が待っているのか? 期待して第2部を読みたいと思います。

2019年7月30日

読書状況 読み終わった [2019年7月30日]
カテゴリ 歴史・時代小説

年齢を重ねるにつれて、過去の経験や知識をベースに、ものごとを「パターン化」して見てしまっているなあと、反省しています。
この本は、「事実に基づいた世界の見方を広める」という財団を運営している、スェーデン生まれの著者による一冊。
 
イントロダクションに、13の質問があります。
その質問に対する、自分の正解率の低さにまず、驚いてしまいました。
そして著者は、多くの人が"チンパンジー以下"の回答率になってしまうのは、知識不足、そして物事に対する認識の仕方に問題がある、と言っています。
 
その上で10の章に分けて、人間が陥りやすい認識の間違いを、解説しています。
 
最初の「分断本能」については、所得を例に挙げて、二項対立的な見方を否定しています。
著者が提示するデータを見て、マスコミなどの報道では必要以上に、“格差”が強調されて伝えられているのだなあと、受け取りました。
20年30年前に学校教育を受けた世代のみならず、最近学んだ若い世代でも、「世界には先進国と発展途上国がある」と見てしまう。
これは知識の問題ではなく認識の問題なのだと、理解することができました。
 
以降は章のタイトルのみ、以下にリストアップします。
・ネガティヴ本能
・直線本能
・恐怖本能
・過大視本能
・パターン化本能
・宿命本能
・単純化本能
・犯人捜し本能
・焦り本能
 
そして最終11章で、「ではどうしたら良いか?」について、まとめています。
 
10に渡る認識の間違いについては正直、自分自身かなりの項目が当てはまると思いました。
各章にそれぞれの「本能」に対する処方箋が書かれているので、意識して実践していきたいと思います。
 
世界の国々の所得の格差がなくなってきていること、発展途上国と呼ばれた国の多くが、かなりのスピードで発展してきていること、そして分けるのであれば、4段階のレベルで考えてみること。
これらの著者の指摘は、今後の自分の「見る目」に、組み込んでいきたいと思います。

著者は他人の認識を改めることについても、それほど難しいことではない、と書いています。
ただしその前に、自分自身の認識を改めなければいけないなと、自分に言い聞かせました。

世界の現状を知る、そして自らの視点にバイアスがかかっていることを知る。
複数の角度から、刺激を与えてもらえた一冊でした。

2019年7月23日

読書状況 読み終わった [2019年7月23日]
カテゴリ 自己啓発

頭打ち、そして後退感が漂う、日本。
国同士のパワーバランスの変化を感じる、国際情勢。
「今後、どのような世界になっていくのだろう。自分はどうしたら良いのだろう」と、先行きの不安を感じます。

この本は、トランプ大統領の誕生など、数々の「予言」を的中してきたという、世界有数の投資家による一冊。
東アジア情勢について語られているということもあり、読んでみることにしました。

冒頭で著者はまず、「歴史は繰り返される、だから自らは各国の歴史を学んできた」と書いています。
その上で、執筆時点の世界の経済は危険な状況にあると、警告しています。

その前提のもと、前半は日本、朝鮮半島そして中国の現状と近未来について、論じています。

日本については何よりも人口減少対策がポイントであると、改めて認識しました。
著者が主張する移民受け入れについては、日本国内では反発がありますが、「嫌がっている場合ではない」のだと、理解しました。

朝鮮半島については、南北統一となればどのようなことになるのか、ポジティブなシナリオを中心に書かれています。
そして中国については、「世界の覇権国家になる」とし、その理由をデータを交えて説明しています。

後半は、東アジア各国への影響力が強い、アメリカ、インド、ロシアについて、著者の見立てが書かれています。
そして、「では何をすべきか?」について論じ、最後に今後の「お金」にまつわる大変革についての見通しを披露しています。

前半部分を読んでまず、東アジアの中で、日本が一歩進んでいるという思い込みは、早く捨てるべきだと、あらためて感じました。
日本は衰退しつつある国であること、もっと言えば、50年単位で考えたら、存続すら危ういということ。
そして近隣には中国という、歴史を通じて世界の大国であり続けた国があること。
さらに、現状レベルからの“のりしろ”が大きい、朝鮮半島もあること。
それらを踏まえ、「ではどのような”強み”を活かして、日本は生き残っていくか」を、国全体で真剣に考えるべき段階に来ていると、理解しました。

誰も狙っていないところを狙う、という投資家の姿勢で書かれているので、鵜呑みにして行動するのはリスクがあるとは思います。
しかし、歴史は繰り返される、というのも事実。
歴史を勉強し、感情を取り払って各国の現状を分析する。
著者の姿勢に習って、勉強していきたいと思います。
 

2019年7月19日

読書状況 読み終わった [2019年7月19日]
カテゴリ 国際人

今まで読んだことのない作家の小説を読もうと、意識して作品探しをしています。
そんな中、とある場で紹介されていたこの作品が気になり、文庫化もされているようだったので、電子書籍版で読むことにしました。
 
物語は昭和36年の、小学校のシーンから始まります。
小学校の用務員として働いてる吾郎は、児童達の求めに応じて、放課後に勉強の面倒を見ています。
そこにある日、一人の児童の母親、千明が訪ねてきます。
彼女が言ったのは、「いっしょに塾をやりましょう」ということ。
 
夫婦となった、吾郎と千明。
ふたりの、塾経営に奮闘する日々が描かれていきます。
 
作品は8つの章で構成されています。
それぞれの章の間には年単位のブランクがあり、全体として半世紀近くの年月が流れています。
親子孫の三代に渡る、まさに「大河ドラマ」のような、壮大な物語です。
 
「教育」が全体を通じてのテーマ。
昭和の高度成長期から平成後半にかけての、その時代時代の、教育に関する話題が取り上げられています。
そのテーマに、主人公ふたりを中心とした家族に降りかかる問題が、重ね合わされています。
 
日本の教育制度。
存在が必要とされ発展してきた塾という存在、しかし世の中の移り変わりとともに、その役割も変わっていきます。
子供を悪くしたいわけではない、でも考えやアプローチが違い対立してしまう。
教育という世界の難しさ、関係する人たちの情熱を、感じました。
 
かたや、主人公たちの人生は、山あり谷あり。
一途に道を進む千明と、女性に翻弄されてしまう性格の吾郎。
人とは違うことをやろうとすれば、その波も大きい。
自らの仕打ちは、自らに帰ってくる。
そして子供は、親の意思を引き継ぐ、しかし親の思い通りにはならない。
因果応報、輪廻、諸行無常。
仏教説話を連想するような面もありました。
 
冒頭は”昭和の文学作品“ような、拡張の高い文体。
しかし途中から、高度成長期のエネルギーを感じる文体に変わります。
時代の空気というものを、文章で表現しているのだなあと、気づきました。
 
エネルギー・高揚、挫折、感動。
さまざまな感情も味わせてもらえました。
作者が直木賞を受賞しているということも、納得の作品でした。
他の作品も探して、読んでいきたいと思います。
 

2019年7月17日

読書状況 読み終わった [2019年7月17日]
カテゴリ 小説

先に読んだ『メモの魔力』にて、抽象化する力の大切さを学びました。
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B07L67XZSS

その中で、“非常に参考になる本”として、この『具体と抽象』が紹介されていたので、続けて読んでみることにしました。

序章でまず、具体=わかりやすい、抽象=わかりにくい、と一般的には捉えられていると指摘しています。
しかし抽象こそ、人間だけができることであり、抽象について体系的に学ぶべきだ、と主張しています。

その前提に立ち、20の章に分けて、抽象について論じています。
各章の冒頭には四コマ漫画が書かれています。
また1章ごとのページ数は少なく、読みやすいように配慮されているなと感じました。

まず前提の部分に書かれている、「人によって、抽象と具象どちらの表現を理解しやすいか、かなり幅がある」、「特に現在は、具体的な分かりやすさが望まれている」ということについては今後、意識していきたいと思います。
そして印象に残ったのは、“抽象には階層がある”という部分。
相手と「話が噛み合わないなあ」と感じた時は、この階層のことを意識したいと思います。

自分自身では、抽象化を意識して仕事をしているつもりでしたが、シンプルさという点ではまだまだ、磨きをかけなければいけないなと思いました。

また後半の、抽象を意識している人が陥りやすい困りごとと、その対処についても、参考にしたいと思います。

あまりに身近で、これまで意識してこなかった、具体と抽象。
頭を整理してもらえた、一冊でした。
 
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2019年7月9日

読書状況 読み終わった [2019年7月9日]
カテゴリ 自己啓発

学校でのノートとりなど含めれば、多くの人が長年書いている、メモ。
その書き方を活用して、人生を豊かにしている人がいることを知ってからも、ずいぶんと年月が経ちました。
 
出来ているつもりで油断していると、いつのまにか雑になってしまうのが怖いところ。
そんな自分を自覚しているので、ネジを巻き直そうと思い、話題になったこの本を、読むことにしました。
 
序章でまず、起業家として活躍する著者の、メモに対する熱い思いが綴られています。
その上で第1章から順に、メモを書く効用について説明しています;
 
・メモを“アイデアの源泉”にする方法
・どのようにメモをとれば、思考の幅と深さが拡大するか
・メモとりを応用すれば自己分析が出来る
・自己分析によって、夢を立て実現することができる
・これまでの考察を踏まえあらためて、メモとは何か
 
自分の言葉での表現になりますが、前半部分で特に印象に残ったことを、以下にリストアップします;
・メモを取るようになると、情報の収集に対する感度が高くなる
・書くことにより自らの頭で考えるようになる、具体的には、書くことがインプットの要点を整理抽出する訓練になる
・事実を書くだけでなく、そこから何が引き出せるか、どう応用できるかを考える
 
本書には、著者が実践しているメモとりの方法が、写真入りで紹介されています。
そういう点では、ハウツー本とも言えるかもしれません。
しかしそれ以上に、メモをとることを起点に、いかに豊かに人生を過ごすかについて、著者が実践してきたやり方、考えを学べるという部分の方が大きいと思います。
  
学生や若手社会人をイメージして、書かれているように見受けられました。
しかし本書に書かれている内容は、これからの人生を豊かにしよう、と考えている人には、世代を問わず参考になるかと思います。
 
本書を読んでいる途中から、メモをとる量が格段に増えました。
この状態を習慣化して、自らの脳を有効に活用していきたいと思います。
 
メモ・ノートに関する本;
『世界のVIPが指名する 執事の手帳・ノート術』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B0777LZ8D5
 
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2019年6月25日

読書状況 読み終わった [2019年6月25日]
カテゴリ 仕事術

江戸下町の、市井の人々を描く作品を多く発表している、山本一力。
「同時代に住んでいたのではないか」と思うような当時の生活の描写、そして人と人とのつながりを題材にした作品世界に、魅了されています。
 
そんな山本一力が、古典落語の名作を題材にした作品を発表したと知り、電子書籍版で読むことにしました。
 
5つの作品からなる、短編集です。
表題の『芝浜』を含め、どの作品も、古典落語を題材にしています。
 
特に有名な『芝浜』については、あらすじを知っているので、「この作家さんがどう、表現するのだろう」という視点で、読み進めました。
落語も演者によって表現が違うようですが、夫婦二人の絆に力点を置いて、描いたのかなあと受け取りました。
 
三人の正直者がおのれの理を通そうとする、“わらしべ長者”的お話『井戸の茶碗』。
堅物の番頭の密かな一面を描いた『百年目』。
宿場町での奇跡と人情のお話『抜け雀』。
自らの演技にかける役者とその妻の絆を描く『中村仲蔵』。
 
有名な古典落語でも、“山本一力の作品”のように感じられるあたりが、この作家さんの力量の高さなのでしょうね。
 
落語は時代設定がわからない場合が多いのですが、本作品ではあえて、いつの話かがわかるように書かれています。
 
声の強弱や調子、そして上半身を使って表現する、落語。
それを文章だけで表現しようという、作者の意気込みを感じた、作品でした。
 
山本一力の作品;
『ジョン・マン 4 青雲編』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B073PQ7L3S
 
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2019年6月20日

読書状況 読み終わった [2019年6月20日]
カテゴリ 歴史・時代小説

デビューして30年以上が経つ人気作家、吉本ばなな。
今さらですが、その作品の魅力を知り、読み漁っています。
発表された小説を、できるだけ発表順に読んでいこうと思い、『キッチン』『TSUGUMI』に続いてこの作品を、読むことにしました。
 
二つの中編小説で構成されています。
『うたかた』は19歳の女子大生が主人公。
母親との二人暮らしで育った彼女。
ある日、母親が「海外で暮らす」と言って家を離れます。
残された彼女は、一人の男子と出会って・・・というはじまり。
 
若い男女の恋が軸になったお話なのですが、家族のつながり、人を頼り、頼られることについて、考えさせてもらいました。
 
『サンクチュアリ』は、大学生の男子が主人公。
心が荒んでいた彼は、ある夜、激しく泣く女性を見かけます。
気になった彼が声をかけると・・・というはじまり。
 
親しい人を亡くした心の傷。
その感情とどう向き合うのか。
許容量をこえた時の心の動きについて、考えさせてもらいました。
 
2作品に共通しているのは、お互いの境遇を理解し、心を通い合わせる男女、という設定。
相手の行動や感情を通じて、自らの心の動きを理解すること。
同情とも甘えとも違う、安らぎや共感といった感情。
 
この作品でも、複雑な人間の感情というものを、体感させていただきました。
 
まだまだ未読の作品があるので、勢いに乗って、読み進めたいと思います。
 
『TSUGUMI』吉本ばなな
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B00LWZUCL4
 
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2019年6月18日

読書状況 読み終わった [2019年6月18日]
カテゴリ 小説

遅ればせながら、初めて読んだ作品『キッチン』が面白かった、吉本ばなな。
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B00FXNL4BS
 
勢いに乗って、初期の作品と思われるこの長編小説を、読むことにしました。
 
語り手は女子大学生の「まりあ」。
彼女がいとこの女の子「つぐみ」と一緒に暮らした日々を、一人称で回想するシーンから始まります。
 
海辺の旅館を営む夫妻のもと、二人姉妹の妹として生まれた、つぐみ。
その母の姉である、まりあの母は、訳あって旅館に住んでおり、まりあは従姉妹であるつぐみ、そしてその姉「陽子」と、三人姉妹のように育ちます。
 
美少女でありながら、生まれつき身体が弱かった、つぐみ。
それでいながら、それがゆえに、ひねくれて攻撃的な性格。
逆に、おおらかな陽子と、思いやりのあるまりあ。
 
東京で暮らす大学生となったまりあは、生まれ育った旅館がなくなってしまうと知り、帰省します。
 
旅館の「最後の夏」をともに過ごす、三人の女子たちの日々が描かれていきます。
 
身体は弱いながらも、強烈な生命力を放つ、つぐみ。
彼女の行動に翻弄されながらも、つぐみをいたわり思いやる、陽子とまりあ。
 
夏の海が頭に浮かぶような、空気、音、においの表現。
 
痛快、切なさ、愛しさ、みずみずしさ。
一言ではあらわせない、複雑な感情を、味わうことができました。
 
作者にとってはじめての長編小説だったということですが、あやうさを感じさせない構成と文章力で、今回もいっきに、読み進めてしまいました。
 
またもや、この作家さんの作品世界に、魅了されました。
電子書籍版が発売されている作品を中心に、今後も読み進めていきたいと思います。
 
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2019年6月13日

読書状況 読み終わった [2019年6月13日]
カテゴリ 小説

小説を読むようになってずいぶんな年月が経ちました。
しかし、一度読んで「良いな」と思った特定の作家の作品ばかりを読んでいるなと、反省しています。
 
自分に指針や思索の機会を与えてくれる作品はまだまだあるはずだと考え、まずは有名な作家の作品を読もうと、思い立ちました。
そこで、これまで読んだことがなかったこの作家さんの、初期の話題作を、読むことにしました。
 
主人公は祖母を亡くし天涯孤独となった、女子大生。
今まで住んでいた家にも住めなくなり呆然としていた彼女のところに、若い男性が訪ねてきます。
彼が言ったのは、母親と暮らす自分の家で、一緒に住まないか、ということ。
戸惑いながらも彼女は・・というはじまり。
 
私という一人称の淡々とした語り口なのですが、思いがけない展開の積み重ねにグイグイ、引き込まれてしまいました。
 
全体としては3編の短編から構成されて、内2作品は本編続編という形になっています。
あえて3作品の共通テーマを書くとしたら、身近な人を亡くす、ということになるでしょうか。
 
・意外なストーリー展開
・表現しづらい、人間の複雑な感情の提示
・感覚や知性を刺激する文書
 
大きなダメージを受けた時の、悲しい、切ないという言葉をこえる感情を、小説という形で発表する。
この作家さんが多くの人に受け入れられるきっかけになった作品だということが、読んでみて初めて理解できました。
 
しばらくは、この作家さんの作品世界に、浸ろうと思います。
 
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2019年6月11日

読書状況 読み終わった [2019年6月11日]
カテゴリ 小説

あれもこれもと、手をつけたくなる。
いつのまにか、頭は別のことを考えている。
集中して取り組んだ方が効率が良い、とは知りながらも、なかなか集中できない。
さらには、「この道一筋」で進んで良いのだろうか、正しい道を選べているのだろうか、不安になってしまう。
 
「集中する」ということに対して、なかなか悩みを振り切れないでいる自分がいます。
そんな迷いから救い出してくれそうな本があると知って、読んでみることにしました。
 
本書は大きく3つのパートに分かれています。
・生産性に関して、一般には言われている/信じられているが、実際は間違っていること
・どうしたら生産性を高め、成功したと思える人生を歩めるか
・幸せな人生とはどういうものか、どうしたら手に入れられるのか

集中や選択に関する本を読んだ人には、類書との共通性に目がいくかもしれません。
ただし本書は、集中して取り組むことの大切さを、わかりやすく伝わりやすく書いているという点で、特に人生の岐路に立っている人には、背中を押してもらえる一冊だと思います。
個人的には、ドミノ倒しのイメージや、制限を設けず大きく考えること、といったあたりが、特に心に残りました。

読んで「良い本だったなあ」で終わってはもったいないので、読みながらひらめいたアイデアを、一つづつ実行していきたいと思います。
 
「集中力」に関する本;
『フォーカス』ダニエル・ゴールマン
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4532320429

2019年6月6日

読書状況 読み終わった [2019年6月6日]
カテゴリ 自己啓発
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