ユダヤ人大富豪の教えIII 人間関係を築く8つのレッスン (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房 (2013年4月10日発売)
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本棚登録 : 69
感想 : 3
4

『ユダヤ人大富豪の教え』シリーズなど、お金そして幸せに関する自己啓発本を発表している、本田健。
最近も、『大富豪からの手紙』を読みました。
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B079SBCB2L

『ユダヤ人大富豪の教え』シリーズを第2作までしか読んでいないことに気づき、3作目のこの作品を、電子書籍版で読むことにしました。

メンターに学んだ教えを実践して、立ち上げた事業も軌道に乗り出してきた、ケン青年。
若くして結婚した彼ですが、ある日、妻が置き手紙を残して、彼の前から姿を消してしまいます。
不安な中、仕事のためアメリカに渡ったケン青年。
仕事は順調にこなしたものの、今後の自分の人生について、思い悩みます。
そんな中、偶然の出会いが重なり、とある富豪に出会うことができて・・・という始まり。

悩みを抱えたケンが、新たなメンターと出会い、8日間のワークショップに参加する日々が描かれていきます。

そのワークショップのテーマは、人間関係。
そしてその考え方のベースにあるのが、感情についての4つのマトリックス。
そのマトリックスは、以下の2つの軸で構成されています。
・ポジティブかネガティブか
・自立か依存か

自分が普段接する人と、どのような関係でいるのか。
その傾向と背景を理解することで、自分そして家族など身近な人について考える、さらには自分が何のために生きているのかを考える、という内容になっています。

読み物としては、オーバーに感じる表現もありました。
しかし著者によると、自らの経験に基づいて書いているとのこと。
それだけ、本書に書かれていることに、“人を変える”パワーがあるのだなと、受け取りました。

自分がどのマトリックスにいるのか、どのような行動を取りがちなのか。
本書にも書かれている通り、思い当たることがたくさんあって、冷や汗が出てしまいました。
本書に書かれている対処方法、そして自分の得意なこと、さらには好きなことを見すえて、取り組んでいきたいと思います。

10代から30代前半にかけての世代の人には、大きな可能性を指し示してくれる。
そして40代、50代の“定年後”を考えている世代にも、大きな気づきを与えてくれる一冊だと思います。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミュニケーション
感想投稿日 : 2019年2月21日
読了日 : 2019年2月21日
本棚登録日 : 2019年2月21日

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