辺境・近境 (新潮文庫)

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村上春樹の紀行記がすっごい面白くて、大学生の海外ボランティア体験談とか留学体験談とかがやたら胡散臭いのはなぜか。理由はいろいろあると思うけど、ひとつには、距離の取り方が適切かどうか、ということじゃないでしょうか。村上春樹は、その土地の歴史について確かな知識を身につけ、実際に見て聞いて話して食べて歩いて、色んなことを考え、こういう本を書いていると思います。ただ、どんなに鮮烈な体験をしても、きちんとその地について勉強してあっても、「まあ、僕はただの旅人だからね」っていう姿勢を崩さない。知ったかぶりをしない。自分の体験は自分の体験としてきちんと大切にしながら、距離感を間違えず、ああわたしもこういう旅人になりたいなあ。

レビュー投稿日
2013年3月24日
読了日
2013年3月11日
本棚登録日
2013年3月11日
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