出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
- 河出書房新社 (2018年4月17日発売)
本棚登録 : 4306人
感想 : 535件
書店員が出会い系で自分探し。
初対面の人に本を進めまくる武者修行!
誰かの役に立つ喜び。
そして自分を表現することの喜び。
謎めいた出会い系サイトの実態が見えることは当然面白い。その中で花田菜々子は、未知との遭遇(おかしな人々)を果たす。この新しい出会いで菜々子のドーパミンがどばどば出てる感じが伝染する。
出会い系「X」を「なるほどなるほど、こんな感じね」と明るく攻略していく。
それと相反して、現状(今の旦那と職場)に対する不満と変わることに対する逃げ道を失う恐怖。この恐怖がじわりと伝わってくる。
人は変わりたい時に、一時、自分に都合の良いことだけが見えがち。だけどいざ新しい環境に飛び込む時の恐怖との心の振れ幅が最初から最後まで飽きさせない。
そしてタガを外して、人と向き合う中で自身を見つめ直す中で、何が喜びかを知る。
ああ、羨ましい。
行動が思考を変えて現実を変える。
誰かに本をお勧めしてみよう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年1月9日
- 読了日 : 2021年1月12日
- 本棚登録日 : 2021年1月7日
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