第一章「乳と蜜の流れる地」第二章「歴史と伝承」を読んだ。
旧約聖書(ユダヤ教へ配慮するならヘブライ語聖書)の記述を考古学的に読み解いた通史である。
イスラエルは血縁によって繋がった集団ではなく、徐々に多種多様な人種が集まったものであり、その経過の中で自らのルーツを説明するために語られた伝承が、これまた文字化していく過程で聖書はできたらしい。
(当時の)現在の目から見た過去を通して自分たちを見つめる行為がそこにはある。それは血縁による繋がりより素晴らしいものだと私は思う。それこそが人間の主体性ではないだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月23日
- 読了日 : 2023年9月23日
- 本棚登録日 : 2023年7月7日
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