フィレンツェ連続殺人

  • 新潮社 (1994年10月1日発売)
3.63
  • (1)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 20
感想 : 3
5

羊たちの沈黙のトマス・ハリスもこの事件の裁判を傍聴していた。
つまりそれほどシリアルキラー好きが心引かれる事件なのだが、
それを、「エクソシストとの対話」の島村さんが丁寧に取材して
しかも小難しい議論無しで事件の真相に迫る姿がとてもいい。
何度もフィレンツェに訪れているけど、こんな事件があったなんて
全然知りませんでした。
まさにハンニバル・レクターの原型がここにいたんですね。
謎解きというより、事件を追った人々の年代記。
ゾディアック(映画)タイプのイタリア版。
イタリアを知り尽くした島村さんの文章は本当に読みやすくてハマります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2011年11月9日
読了日 : 2011年9月9日
本棚登録日 : 2011年11月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする