映画館にて鑑賞したのにその場で感想書き留めなかったので、記憶曖昧です。
フランスの田舎町に住む女の子の旅立ちのお話という大変シンプルなストーリーなんだけど、彼女以外は家族全員聾唖という事情を抱えている。
歌が大好きで、家族みんな聾唖なことを幸いとばかりに大音量で好きな音楽いっつも流していて、彼女自身に自分の身の上への悲観さも微塵もないので、描きかたもとってもポップでした。
音楽教師に歌の才能を見出されてもちょっと反抗しつつ、でも大好きな歌を歌えるという欲求が徐々に表に出てくる所、ここらへんを、映画の中でもっと繊細に描いてくれたらもっと素敵だったかな。
家族は、唯一の生活の命綱でもある彼女を先生に説得されても、手放そうとしない。
これ、観てる私たちからしたら今まで家族のためにずっと自らを犠牲にしてきた娘を一生縛り付けて置く気?!って憤りすら感じるけど、仕方ないのかもしれないと少しして思った。
親は娘の声なんて聞いたことないし、本当に才能あるなんて知らないのに遠いパリに飛ばすなんて恐ろしいことなんだろう。
しかも、子どものある才能を一生感じることの出来ない自分たちの不甲斐なさとか、切なさとかあったんだろうし。
そんな親と子の葛藤、聾唖の家族という一件重そうなテーマだけど、別の視点で言うと家に縛られる子どもという括りであれば、これを観て少し何かを感じる人もいると思う。
子どもは親の所有物なのかどうか?の親のあり方も問われるお話でした。
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- 感想投稿日 : 2017年8月31日
- 読了日 : 2016年5月4日
- 本棚登録日 : 2016年5月4日
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