MUJI式 世界で愛されるマーケティング

著者 :
  • 日経BP (2016年11月17日発売)
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本棚登録 : 213
感想 : 24
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マーケティングというよりも、ブランディングの本。
個人的にはマーケティングというのであれば、仮説根拠が密に計算されていて、その結果たどり着いた結論を顧客にアプローチしていくものだという印象だし、一般的にもそれで間違いないのだと思う。

無印良品の中の人、それもマーケティングという「仕掛人」の著者が語るMUJIの話なので、もうちょっと踏み込んだ内容を期待していた。第三者の目線に近い角度で書かれているのが残念でした。

多くは帰納法で語られているからなのだと思う。
「MUJIには◯◯という商品がある。これは購入者の◯◯という欲求を満たしている商品だ」という具合。結果的にそうなのだろうし、ビジネスの場合、売れたからやったことは正しかったと議論されてしまうため、このような書き方にいるのかと思う。「購入者の◯◯という声を商品に取り入れて、こういう製品を生み出した。」というストーリーの方が、マーケティング寄りの内容になったんじゃないのかな。

感覚的には、ストーリー性のある雑誌とかカタログ(東京カレンダーのような?)を読んでいるような感じ。めくっているような感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年7月31日
読了日 : 2017年8月4日
本棚登録日 : 2017年7月31日

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