涙 上巻 新潮文庫 の 9-15

著者 :
  • 新潮社 (2003年1月29日発売)
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本棚登録 : 1399
感想 : 115
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はっきり言えばよくあるパターン。
でも厚いのに、グイグイと私を読ませたのは乃南氏の才能。それと時代背景が自分にとって、とても興味があったからかなぁ~。
本書は1964年から始まります。東京オリンピックが行なわれた年で東京は近代的に整備され、日本国民が浮かれている時。
本書が面白かったのは時代背景ばかりではありませんよ~もちろん。
婚約者に失踪された主人公・萄子の追跡劇なのですが、日本のアチコチへと飛びます。
それにラストの書かれ方に希望が持てます。
乃南氏の作品をついつい読んじゃうのもそのせいかも。
「再生」でもそうでしたが、人生悪いことばっかりじゃないんだから、がんばれ!みたいな乃南氏のメッセージが読めるんです。
私の同世代から上の方にオススメです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 3つ☆以下のミステリー小説
感想投稿日 : 2015年2月18日
読了日 : 2015年2月18日
本棚登録日 : 2015年2月18日

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