はっきり言えばよくあるパターン。
でも厚いのに、グイグイと私を読ませたのは乃南氏の才能。それと時代背景が自分にとって、とても興味があったからかなぁ~。
本書は1964年から始まります。東京オリンピックが行なわれた年で東京は近代的に整備され、日本国民が浮かれている時。
本書が面白かったのは時代背景ばかりではありませんよ~もちろん。
婚約者に失踪された主人公・萄子の追跡劇なのですが、日本のアチコチへと飛びます。
それにラストの書かれ方に希望が持てます。
乃南氏の作品をついつい読んじゃうのもそのせいかも。
「再生」でもそうでしたが、人生悪いことばっかりじゃないんだから、がんばれ!みたいな乃南氏のメッセージが読めるんです。
私の同世代から上の方にオススメです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
3つ☆以下のミステリー小説
- 感想投稿日 : 2015年2月18日
- 読了日 : 2015年2月18日
- 本棚登録日 : 2015年2月18日
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