ネットで得た情報をもとに集団自殺の廃墟を探していた福永裕樹含むオカルトサークルメンバー11名は、気がつくと密室に閉じこめられていた。
そこで待ち受けていたのは、一方的に提示される不可解な『ルール』と、夜を迎える度に一人、また一人と殺されていく悪夢のような現実…。
やがて裕樹達の前に『警告者』が現れ、密室の中で行われる死を賭けたゲームの存在と、どこかに『殺人犯』がいることを告げるが!?
疑心渦巻く密室サスペンス下巻。
いよいよもって魔物であるところの犯人探しが本格化。お互いに疑心暗鬼にかられる姿が生々しい。斬魔刀全然役に立たないし。
確率の話とか順番の話とか、結構小難しい事を話し合っていて感心してしまう。冷静であれば分かるけど、極限状態でよく理解できるものだ。
井戸のシステムは面白いと思った。雰囲気というか、描き方が上手い。本当に息苦しくなる感覚。
藍は最後まで計算高かったなぁ。本当に高校生なのかってレベル。
ラストまで読んで、ちょっと結末には肩すかしを食らった気もした。結局誰が何のためにあんな事をしていたのか明かされないまま、根本的な解決には至ってないし、死んだと思ったキャラは生きてるし。まぁでも彼ら的には解決なのかな。読後感はちょっともやっとしたけど、それ以外は読みやすいし面白かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年6月4日
- 読了日 : 2015年4月23日
- 本棚登録日 : 2015年4月23日
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