「空間」から読み解く世界史: 馬・航海・資本・電子 (新潮選書)

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  • 新潮社 (2015年3月27日発売)
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感想 : 6

 技術・産業に力点を置いた世界史。


【簡易目次】
目次 [003-007]

はじめに 011
  世界史を空間的に考える  二枚の「世界図」が語る世界のイメージ  人口グラフは異質な世界史の接合を示す  世界史の道筋を組み立てる種々の歴史空間  空間革命とは何か

第一章 人類の誕生から最初の空間革命へ 
第一節 全てはアフリカ大地溝帯から始まる 023
第二節 最初の空間革命 028
第三節 対照的だったエジプト文明とメソポタミア文明 032
第四節 商業的インドと政治が宗教を抱え込んだ中華世界 038
第五節 人類の枢軸時代 044

第二章 ウマと戦車による諸地域世界の創造 
第一節 第二の空間革命は西アジアから 051
第二節 対峙するリヴァイアサンとビヒモス 057
第三節 乾燥地帯から湿潤地帯に中心を移したインド世界 068
第四節 再生を繰り返す中華帝国 074

第三章 騎馬遊牧民によるユーラシアの一体化 
第一節 第三の空間革命と文明の東西交流 085
第二節 ヒトコブラクダが誕生させたイスラーム帝国 088
第三節 ユーラシア規模の商業圏の成立 094
第四節 遊牧トルコ人の世界参加 102
第五節 モンゴル人によるスーパー帝国の建設 107

第四章 ユーラシア帝国の崩壊と「小さな世界」の再編 
第一節 空中分解したユーラシア商業圏 123
第二節 イスラーム空間の多様化 125
第三節 伝統に回帰した明と最大の中華帝国・清 131

第五章 大西洋と大森林地帯での空間革命の胎動
第一節 ヨーロッパ大西洋岸の活性化 139
第二節 北の大森林地帯を統合したロシア帝国 145

第六章 分水嶺となる大航海時代 
第一節 世界史の新しいエンジンとなった大西洋 149
第二節 海洋時代へのトレンドを育てたポルトガル 157
第三節 第四の空間革命と大西洋の開拓 161
第四節 アメリカ大陸を飲み込んだスペイン 170
第五節 大西洋空間の枠組みを築いたオランダ 178
第六節 初めて本格的な海洋国家に転身したイギリス 184

第七章 大西洋空間とつながる産業革命と市民革命 
第一節 サトウキビ・プランテーションと資本主義経済 191
第二節 産業革命と第五の空間革命 197
第三節 地球を巡る動く道路 204
第四節 大西洋を囲む国民国家 208

第八章 ヨーロッパの膨張 
第一節 イギリスと新たな国際金融制度 219
第二節 海洋空間が育てた「大きなヨーロッパ」 224
第三節 「大きなヨーロッパ」とアジアの諸帝国の衝突 227
第四節 「大きなヨーロッパ」に組み込まれる東アジア 235
第五節 帝国主義時代とイギリスとドイツの対立 238
第六節 太平洋への進出を目指すアメリカ 243
第七節 「大きなヨーロッパ」に飲み込まれたアフリカとオセアニア 251

第九章 グローバル化する世界 
第一節 第一次世界大戦と一九世紀秩序の崩壊 255
第二節 「大きな世界」を瓦解させた世界恐慌 265
第三節 アメリカの経済覇権と冷戦 274
第四節 世界企業の一般化と地球空間秩序の転換 280
第五節 第六の空間革命と多様化する世界 284

おわりに [298-309]
参考文献 [301-303]

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 209.世界史・文化史
感想投稿日 : 2019年10月9日
本棚登録日 : 2019年10月9日

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