日本の戦略力 ――同盟の流儀とは何か (筑摩選書 242)

著者 :
  • 筑摩書房 (2022年11月17日発売)
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感想 : 3
2

高名な先生のようだが、この本は細部が甘い。

【書誌情報】
『日本の戦略力――同盟の流儀とは何か』
著者:進藤 榮一(1939-) 
シリーズ:筑摩選書
2,090円(税込)
Cコード:0331
整理番号:
刊行日: 2022/11/15
判型:四六判
ページ数:384
ISBN:978-4-480-01760-4
JANコード:9784480017604

 日本が没落したのは戦略の不在ゆえである。プラザ合意以降の日米同盟における戦略的思考の欠落を検証。混乱を極める世界で日本が生き残る戦略の構築を提唱する。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480017604/


【目次】
はじめに

   I 戦略力の前提

第一章 ある経済人の生き方――戦略力をどうつくるのか
1 「海賊とよばれた男」の生き方
2 出光が目指したもの
3 アジア的価値の復権へ
4 同盟とは何か

第二章 コロナ禍に生きるということ
1 歴史の中で考える
2 新しいグローバル・ガバナンスを求めて
3 共生の世紀へ

  II 戦略力の模索
第三章 ウクライナ戦争とは何であったのか
1 大転換期の世界へ
2 「冷戦の敗者」ロシアの"復讐"戦争
3 「危機の三〇年」の後に
4 「パクス・アメリカーナ」の残光

第四章 大転換する世界――「パクス・アシアーナの世紀」へ
1 帝国以後
2 ネットワーク型地域連携へ
3 同盟と戦略の陥穽

  III 戦略力の不在
第五章 日本の落日――再生を戦略する
1 年老いた金メダリスト
2 日本衰退の現実
3 衰退の原因を求めて
4 日本産業優位論の落とし穴
5 プロダクション・ゲームを超えて

第六章「貿易立国」論の罠――戦略力とは何であるのか
1 日米"戦略思考"の差
2 「空気」と異端と
3 日中文化の違い
4 戦略力の欠落――「貿易立国」論を超えて

  IV 戦略力の検証
第七章 「パクス・トクガワーナ」の虚妄――構造的暴力を超えて
1 琉球独立の夢の跡
2 構造的暴力、人間安全保障、 そして 「戦争のできる国」
3 デモクラシー 「第三の波」以後

第八章 そろそろリベラルは〈戦略力〉を語ろう――永遠平和の条件を求めて
1 二つの新世紀勃興期
2 「そろそろリベラルは〈外交〉を語ろう」
3 国家間連携から市民的体制へ
4 「デモクラシー」論の陥穽
5 テリトリー・ゲームを超えて

  V 戦略力の構想
第九章 脱亜入欧から連亜連欧へ――「一帯一路」をどう拓くのか
1 グローバル化の第三の波
2 展開する現実とマーシャル・プラン
3 帝国の終焉へ新たなガバナンスを求めて
4 地経学を超えて――日本の戦略へ
5 連欧連亜の世界へ

終章 アジア戦略共同体への道――中国・北朝鮮"脅威"論を超えて
1 「ツキジデスの罠」という言説
2 中国・北朝鮮脅威論とは何であるのか
3 グローバル(全球)化の海の中で

あとがき
謝辞

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 319.国際関係・外交
感想投稿日 : 2022年11月26日
読了日 : 2022年11月26日
本棚登録日 : 2022年11月26日

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